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臓器移植について

肺移植について

肺の構造

肺構造

肺は、心臓を取り囲むように左右に一つずつあり、胸部と横隔膜に囲まれたところに位置します。
そして、左右の肺は構造に違いがあります。
右肺は、上葉、中葉、下葉と呼ばれる3つの部分に分かれています。
また左肺は、心臓の近くにあるため、右肺と比較するとわずかに小さく、上葉、下葉の2つの部分に分かれています。
また肺には、空気の通り道である、気管があります。
気管は、左右の気管支に分かれて肺に入り、主気管支、細気管支と分かれて次第に細くなり、ブドウの房のような形をした肺胞に至ります。

肺胞

肺胞

肺の働き

肺には、心臓から送られてくる静脈血に含まれる二酸化炭素を受け取って体外へ排出し、さらに呼吸により取り込んだ酸素を血液中に取り込んで動脈血とする、ガス交換の働きがあります。実際には、肺胞でガス交換が行われています。

肺の血液循環

肺と心臓の間で行われる血液の循環を、肺循環といいます。心臓から送り出された静脈血は、肺動脈を通って左右の肺に入り、肺胞でガス交換が行われて酸素を豊富に含んだ動脈血になります。肺胞の周囲には、肺毛細血管があり、血液から二酸化炭素を受け取り、酸素が肺胞から血液中に取り込まれます。そして、左右の肺静脈から心臓に戻ります。
肺循環では、肺動脈に静脈血が、肺静脈に動脈血が流れています。

肺移植とは

移植でしか救命することができず、確実な治療法がない、両肺全体に及ぶ疾患に対して、片肺もしくは両肺またはその一部を、手術によって置換する治療法です。

肺移植の適応となる疾患

肺気腫、特発性肺線維症、α1アンチトリプシン欠損型肺気腫などがあり、その他に、肺・心肺移植関連学会協議会で承認する進行性肺疾患があります。

肺気腫

原因不明の病気です。何らかの原因で肺胞が線維化起こし、肺は固く縮みます。肺気腫の患者さんの8割以上が喫煙者であると報告されています。

呼吸器細気管支と肺胞が拡張し、破壊される病気です。
また、家族集積性の病気であるため、遺伝する可能性が大きいことが考えられています。症状が徐々に進行し、肺胞が拡張と破壊を繰り返すと、袋状のもの(ブラ)を形成して、その結果、正常な肺の血管が細くなります。

自覚症状として、体を動かしたときに息切れや息苦しさを感じるようになります。

特発性肺線維症

原因不明の病気です。肺胞壁に慢性的な炎症を起こします。肺はもともと柔らかい臓器ですが、この病気になるとコラーゲンなどの線維が溜まり肺は硬く縮みます。

自覚症状として、体を動かしたときに息切れや息苦しさを感じるようになります。また、空咳などの症状もみられるようになります。さらに症状が進行すると、ばち状指や、チアノーゼが起こることがあります。

ばち状指

α1アンチトリプシン欠損型肺気腫

血液中の蛋白質を分解する働きのある、α1アンチトリプシンという酵素が生まれつきない場合に、喫煙などの環境的な因子が加わって発症する肺気腫です。

肺・心肺移植関連学会協議会で承認する進行性肺疾患

気管支拡張症、肺サルコイドーシス、肺リンパ脈管筋腫症、アイゼンメンジャー症候群、その他の間質性肺炎、閉塞性細気管支炎、じん肺、肺好酸球性肉芽腫、びまん性汎細気管支炎、慢性血栓閉塞性肺高血圧症(まんせいけっせんへいそくせいはいこうけつあつしょう)、多発性肺動静脈瘻(たはつせいはいどうじょうみゃくろう)、嚢胞性肺線維症(のうほうせいはいせんいしょう)があります。

肺移植の手術方法

肺移植には、 脳死臓器提供者(ドナー)から提供された肺を移植する(1)脳死肺移植と、(2)生体肺移植の2種類があります。

(1)脳死肺移植

脳死肺移植

(2)生体肺移植

生体肺移植

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