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腎不全治療法として腎移植は圧倒的にすぐれています。ただし腎移植は、腎臓の提供者が必要になるという問題があります。もうひとつ重要なのは、腎不全患者さんの全員が腎移植を受けることができる身体状況ではないという点です。腎移植は外科手術で、移植後に強力な免疫抑制剤を使用します。感染があったり、消化性潰瘍があったり、悪性腫瘍があると腎移植の適応にはなりません。また、心機能がきわめて不良だったり、末梢動脈閉塞があったりすると腎移植後の生命への危険が大きくなります。腎移植を受けることのできる条件は表の通りです。
| 原 則 | 腎移植と免疫抑制療法を安全に受けることができること |
|---|---|
| 各 論 | 慢性および活動性感染症がない 悪性腫瘍がない(数年経過し治癒していれば可) 重大な臓器障害、活動性自己免疫疾患(肝硬変、膠原病など)がない 心臓や肺機能が手術に耐えられる(あれば治療し改善してから移植へ) 末梢動脈病変がない 消化性潰瘍がない、あるいは完全に治癒している。 内服管理や自己管理が可能(きちんと服薬でき、提供された時腎臓を大切にできる) |
監修:名古屋第二赤十字病院・打田和治