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感染症や悪性腫瘍は術後の免疫抑制療法により悪化するため、感染症は完治するまで、悪性腫瘍は治療後2~3年を経過し再発がないことを確認するまで移植が受けられません。また、レシピエントはドナーリンパ球に対する抗体(抗T細胞抗体)がないことが条件となります。抗体のないドナーを探すか、二重濾過血漿交換DFPPにて抗体除去して、陰性になれば移植可能となります。ドナーと血液型が異なるABO不適合移植のときも、血液型抗体を低下させるために、脾臓摘出をして、二重濾過血漿交換にて抗体価を低下させてから移植を行います。原疾患としては、オキサローシスやファブリー病はほぼ全例に再発するため、肝腎移植が考慮されます。巣状糸球体硬化症は、移植前後に血漿交換をすることによって、移植可能です。肝炎については、B型肝炎キャリアの患者でも移植することはできます。ただし、移植後に、ステロイドによるウイルス増殖が認められるため、B型肝炎ウイルス表面抗原陽性キャリアはもちろんのこと、B型肝炎ウイルス抗体陰性、B型肝炎ウイルスコア抗原陽性の潜在的キャリアでもきちんとしたフォローが必要です。また、C型肝炎ウイルス抗体陽性の患者さんも移植に関しては問題ありません。脳血管障害も予備能を考えて適応を決めます。精神的に不安定で、術後の免疫抑制剤などの内服をきちんとできない患者さんは、移植することができません。
監修:名古屋第二赤十字病院・打田和治