ページ内を移動するためのショートカット
免疫抑制剤のうち、カルシニューリン阻害剤に共通した副作用としては、腎臓に対する毒性があります。この腎毒性が慢性的に継続すると移植腎機能の低下につながるため、薬剤の減量を考慮します。また、シクロスポリンには高脂血症が比較的多く、タクロリムスには膵毒性による耐糖能異常が比較的多くみられます。このため、これらの薬剤は適正な濃度管理を行い、投与量を調節するとともに、副作用に対しては治療薬を併用します。代謝拮抗剤には骨髄抑制の副作用があり、白血球の減少や貧血などがありえます。この他、アザチオプリンには肝障害、ミゾリビンには高尿酸血症、セルセプトには下痢などの消化器症状がほかの薬剤に比較して多いとされています。副作用の程度により、投与量の減量あるいは中止を行います。ステロイド剤には「満月様顔貌(顔が丸くなる)」や「骨がもろくなる」「耐糖能障害」の可能性があります。骨がもろくなることに関しては、大腿骨の頭がつぶれて痛みが出ることがあり、この場合にはステロイドの減量とともに整形外科的治療が必要となります。
監修:名古屋第二赤十字病院・打田和治