ノバルティス クラシック スペシャル N響コンサート2010

日々さまざまな病気と闘っている患者さんやご家族の皆さん、そして音楽を愛する皆さんを招待して、 2010年5月21日(金)、NHKホール(東京都渋谷区)で「ノバルティス クラシックスペシャル N響コンサート2010 ~人々のいのちと健康のために~を開催しました。
ノバルティス クラシック スペシャルは患者さんやそのご家族に、本格的なクラシックコンサートを楽しんでいただこうと企画したものです。患者さんは患者会を通じて約800名を招待しました。また、はがき・インターネットで一般の参加者を募集。当日は、約17,000人から抽選で選ばれた一般参加者を含め約2,000名が来場しました。
コンサートでは小泉和裕氏が指揮するNHK交響楽団と、ピアニストにはフランスからミシェル・ダルベルト氏を迎え、ノバルティスの本部があるスイスにちなみ、ヨーロッパの作曲家による代表的な協奏曲や交響曲が演奏されました。
前半はビゼーの「アルルの女」組曲第2番、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467といった優雅、軽快など明るい印象の楽曲が演奏され、変わって後半は、クラシック音楽の中でも最も有名な曲の1つで、力強い出だしが特徴のベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調作品67(運命)が演奏されました。この曲は、耳の病にも負けず多くの傑作を残したベートーヴェン自身の人生にも重なり、まさしく聴く人々を勇気づける音楽となっています。
参加者からは、「介護、看護と日々苦労されている方や、ご病気で不自由されている方々とともに、癒しの時間を持てたことに深く共感した。(60代男性)」、「患者にとっては、社会参加できるチャンスで、病気も忘れることができ、大変よかった。(60代女性)」「体の病には薬が効くが、このような美しい音楽のひと時を持てることで心の中まで健康になる気がした。(40代女性)」などのコメントが寄せられました。
出演者プロフィール
指揮:小泉 和裕 Kazuhiro Koizumi,conductor

1969年東京芸術大学指揮科に入学、山田一雄に師事。1970年、第2回民音指揮者コンクール第1位。72年10月ベルリンのホッホシューレに入学、ラーベンシュタイン教授にオペラ指揮法を師事。73年夏、ボストンのタングルウッド音楽祭に参加。同年11月には、第3回カラヤン国際指揮者コンクールに第1位受賞、その後ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してベルリン・デビューを飾った。
75年3月には、ベルリン・フィルの定期演奏会に出演。76年1月には、フランス国立管弦楽団を指揮し、ルービンシュタイン、ロストロポーヴィチとも協演。同年8月、ザルツブルク音楽祭にて、ウィーン・フィルを指揮(当時の最年少記録)。その後、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団等、ヨーロッパ各地において精力的な指揮活動を行った。
また、アメリカにおいても、1978年ラヴィニア音楽祭でシカゴ交響楽団を指揮し大成功を収め、早速1980年3月のシカゴ交響楽団定期に登場、注目を集めた。
その他、ボストン、デトロイト、シンシナティ、トロント、モントリオールなどに客演。新日本フィルハーモニー交響楽団(音楽監督 1975年~1979年)。ウィニペグ交響楽団(音楽監督 1983年~1989年)。九州交響楽団(首席指揮者 1989年~1996年)。東京都交響楽団(首席指揮者 1995年~1998年、首席客演指揮者1998年~2008年、レジデント・コンダクター 2008年~)。大阪センチュリー交響楽団(首席客演指揮者 1992年~1995年、首席指揮者 2003年~2008年、音楽監督 2008年~)。岡山フィルハーモニック管弦楽団(音楽アドバイザー 2004年~)。仙台フィルハーモニー管弦楽団(首席客演指揮者 2006年)。
ピアノ:ミシェル・ダルベルト Michel Dalberto, piano

ミシェル・ダルベルトが最初に注目を浴びたのは、1975年のクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールで優勝し、現代最も優秀なピアニストの1人として認められた時である。
3年後、リーズ国際ピアノ・コンクールで優勝し、また、最初の録音であるシューベルトの2つのソナタがアカデミー・シャルル・クロ・グランプリを受賞したことで、同年代のピアニストの中でも特に際立った存在として、とりわけその優れた演奏テクニックで、一躍注目を集めた。
パリ生まれ。3歳半でピアノを始め、1968年パリ国立高等音楽院のペルルミュテールのクラスに入学、9年後卒業。シューベルト、モーツァルトの解釈には定評があり、その他リスト、ドビュッシー、フォーレ、ラヴェルの演奏も、高く評価されている。1991年以来、クララ・ハスキル国際コンクールの審査委員長を務めており、現在は名門イタリアのイモラ音楽院でも後進の指導にあたっている。1996年にはフランス政府から国家功労勲章を授与された。日本では、NHK交響楽団や東京都交響楽団と共演し、絶賛される。2006年放映のNHKテレビ「スーパーピアノレッスン」では講師を務め、エスプリに富んだ演奏を披露した。
NHK交響楽団

S.Takehara
NHK交響楽団の歴史は、1926年にプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団に遡る。その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年NHK交響楽団と改称。
今日に至るまで、カラヤン、アンセルメ、カイルベルト、マタチッチなど世界一流の指揮者を次々と招聘し、歴史的名演を残している。現在N響が擁する指揮者陣は、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、桂冠名誉指揮者ウォルフガング・サヴァリッシュ、名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、正指揮者 外山雄三、尾高忠明、首席客演指揮者アンドレ・プレヴィン。近年N響は、年間54回の定期公演(NHKホール、サントリーホール)をはじめ、全国各地で約120回の演奏活動を行っている。
また1960年以来の定期的な外国公演や委嘱作品の充実、メジャー・レーベルとのCD録音など、その活動と演奏は国際的にも高い評価を得ている。