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2005年12月19日
報道関係各位
ローコール®(フルバスタチン)は、腎移植患者の心血管系イベントを減少させる
腎移植患者における最大規模のスタチン試験、ALERT Extensionの結果、米国の移植専門誌で発表
(American Journal of Transplantationに発表)
高コレステロール血症治療薬ローコール(一般名フルバスタチン)を用いた大規模臨床試験「ALERT Extension」により、ローコールが腎移植患者さんにおける心血管系イベントの発症を有意に(プラセボ比21%)減少させることが証明されました1。心血管系疾患は、腎移植患者さんの主要死因の一つです2。本試験では、腎移植後のスタチン療法による心血管系疾患への効果が世界で初めて示しました。さらに、ローコールによる治療が安全で忍容性が高いものであることが確認されました1。
ローコールは、世界約100カ国で販売され、欧米では主として「レスコール」の製品名で販売されています。
治験総括医でオスロのノルウェー国立病院内科のハールバルド・ホールドウス博士(Dr Hallvard Holdaas, Department of Medicine, National Hospital, Oslo, )は、「腎移植を受けた患者さんでは心血管系疾患を早期発症するリスクが高まります。しかしながら、心血管系リスクを少なくするための治療薬には、移植後に必要な免疫抑制剤と相互作用を起こすものがあり、重篤な副作用の懸念が伴います。この試験により、ローコールが安全性を維持しつつ腎移植患者さんの心血管系イベントの発症リスクを減少させることが確認されました」と述べています。
ALERT3/ALERT Extention試験について
ALERT Extensionの元となるALERT(Assessment of LEscol in Renal Transplantation)試験においては、腎移植患者さんは5~6年間にわたりローコール1日40-80mgまたはプラセボを服用するよう無作為に抽出され、全例が免疫抑制剤シクロスポリンを服用しました。さらに、ALERT試験(Lancet 2003; 361: 2024-31)に最後まで参加した1,787人のうち、1,652人(92%)の患者さんが2年間のALERT Extension試験に登録されました。ALERT Extension試験では、当初プラセボを服用していた患者さんにも、倫理的見地からローコール80mg服用の選択が委ねられました。
主たる評価項目は、主要心血管イベント(すなわち心臓死、非致死性心筋梗塞または冠動脈インターベンション術の施行)を初めて発症するまでの期間です。副次的評価項目には、あらゆる原因による死亡、心臓死、非致死性心筋梗塞、移植腎廃絶が含まれます。平均試験期間は、初めのALERT試験開始から6.7年でした。
延長された調査期間全体における“主要心血管系イベント”の発症率は、ローコール投与群ではプラセボ投与群と比べ21%減少しました。(p=0.036)。発症率の改善は“主要心血管系イベント”のすべての項目で見られ、特に心臓死(26%)、非致死性心筋梗塞(28%)、冠動脈インターベンション(33%)で顕著でした。
ALERT Extensionの終了時には、ローコール投与群ではプラセボ投与群と比べ心臓死または非致死性心筋梗塞からなる複合評価項目で29%の低下が見られました(p=0.014)。また、冠動脈バイパス術または冠動脈インターベンションという複合評価項目も33%の低下を示しました。死亡および移植腎廃絶は、プラセボと同等でした。
平均LDLコレステロール値は、ALERT試験開始時の158mg/dLからALERT Extension試験終了時には96mg/dLに低下しました。さらに、延長した追跡期間中、ローコール80mgを投与された患者さんの78%は米国国立肝臓病財団のガイドライン4が定めるLDLコレステロールの目標値100mg/dLを少なくとも1回は達成しました。ALERT Extension試験開始時にプラセボからローコール80mgに切り替えた患者さんでは、試験終了においてLDLコレステロールが36%低下しました。
有害事象の発現率は、ALERT Extension試験におけるローコール投与群とALERT試験におけるローコール投与群、およびプラセボ投与群の3群間で有意差はありませんでした。
腎移植患者における心血管系疾患リスクについて
疫学的調査によると、腎移植患者さんは、一般の人々と比べ寿命が短く5、心血管系イベントのリスクが5倍に高まる6,7と推定されています。多くの免疫抑制剤は、高脂血症や高血圧症など心血管系危険因子と関連があります5,7,8。心血管系疾患は腎移植患者さんにおける死因の70%近くを占めています2。
スタチン系製剤とシクロスポリンの相互作用
多くの腎移植患者さんは、拒絶反応を防ぐためシクロスポリンによる免疫抑制療法を受けます。シクロスポリンは、いくつかのスタチン製剤との相互作用が報告され、筋障害などの重篤な副作用発現のリスクが高まる可能性があります。ALERT Extension試験において、ローコールはシクロスポリンと臨床上有意な相互作用を示さず、さらに、これら2剤の併用による副作用は報告されませんでした1。
フルバスタチン製剤について
ローコール(フルバスタチン)は、国内ではローコール錠10mg、同20mg、同30mgとしてノバルティス ファーマ株式会社と田辺製薬株式会社が販売しています。国内で承認されている効能または効果は、「高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症」であり、用法および用量は「フルバスタチンとして、通常、成人には1日1回夕食後20mg~30mgを経口投与する。なお投与は20mgより開始し、年齢・症状により適宜増減するが、重症の場合は60mgまで増量できる。」となっております。
なお、本リリースの対象となった臨床試験は、海外で行われた試験であり、ローコールの日本での承認された「効能・効果」、「用法・用量」とは異なる内容が含まれます。
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。従って、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。
なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm 20-Fをご参照下さい。
ノバルティスについて
ノバルティスは、医薬品とコンシューマーヘルスにおける世界的リーダーです。ノバルティス グループ全体の2004年の売上高は282億米ドル(約3兆507億円)で、当期純利益は56億米ドル(約6,049億円)*、研究開発費は41億米ドル(約4,403億円)*でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約91,700人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。
http://www.novartis.com/
*2005年の会計基準ベース
以上