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プレスリリース

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2006年6月15日

報道関係各位

ノバルティス ファーマ株式会社

ノバルティス ファーマの「ネオーラル®
「全身型重症筋無力症」の治療薬として、新たな適応症が承認

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:馬場宣行)は、本日、免疫抑制剤「ネオーラル®(一般名:シクロスポリン)」の内用液、10mgカプセル、25mgカプセル、50mgカプセルについて全身型重症筋無力症の治療薬として、新たな効能の承認を取得しました。

ネオーラルについては、以前より医師や患者さんから重症筋無力症治療薬として保険適応を求める強い要望があり、要望書が関連学会や患者さんから厚生労働省に提出されていました。ノバルティス ファーマは適応外使用に関する通知に基づき、国内外の公表論文等を用いて本剤の全身型重症筋無力症に対する適応追加の申請を行いました。

全身型重症筋無力症の治療は、胸腺摘出手術、副腎皮質ステロイド、抗コリンエステラーゼ薬投与が標準となっています。大部分の患者さんはこれらの治療により症状を抑えることができるとされていますが、良好な状態を維持したままステロイド療法をやめることができる患者さんは26~38.8%注1)に過ぎないと報告されています。また、これらの既存治療薬でも十分な効果が得られない患者さんや、既存治療薬の有害事象のためにその薬剤の使用が制限されている患者さんも存在し、このような患者さんに対する治療選択肢として、ネオーラルの適応追加が求められていました。

<重症筋無力症とネオーラルの作用機序について>
重症筋無力症は厚生労働省により難病に指定されており、日本における患者数は約13,000人注2)と推定されています。重症筋無力症の病型は、眼瞼下垂や複視などの眼症状だけに限られる眼筋型と、球麻痺、全身の筋力低下や易疲労性などの全身症状がある全身型に分類されます。

重症筋無力症は、骨格筋の神経筋接合部(末梢神経と筋肉の接ぎ目)に存在する神経伝達物質のアセチルコリンに対する受容体を標的とする自己抗体(抗アセチルコリン受容体抗体)の出現により、神経筋接合部において神経伝達障害が生じ、運動機能障害をきたす自己免疫疾患です。

この疾患の抗アセチルコリン受容体抗体の産生は、アセチルコリン受容体を認識するヘルパーT細胞に依存していると考えられています。ネオーラルは、ヘルパーT細胞の機能を抑制することによって抗アセチルコリン受容体抗体の産生を抑制し、全身型重症筋無力症(胸腺摘出後の治療において、ステロイド剤の投与が効果不十分、または副作用により困難な場合)の症状を改善することが期待されています。

<ネオーラル(一般名:シクロスポリン)について>
シクロスポリンは真菌の代謝産物で、世界で初めて臨床応用された免疫抑制剤です。ネオーラルは、2000年5月に発売され、臓器移植(腎、肝、心、肺および膵)における拒絶反応の抑制、骨髄移植における拒絶反応および移植片対宿主病の抑制、さらにベーチェット病、尋常性乾癬、再生不良性貧血、ネフローゼ症候群などの自己免疫疾患の治療薬として、広い領域に使用されています。世界でも約100カ国で承認されています。

なお、全身型重症筋無力症はネオーラルに限った効能追加であり、ノバルティス ファーマが製造販売しているもう一つのシクロスポリン製剤の「サンディミュン®」については、効能追加されません。

注1)
出典:
日本神経治療学会 重症筋無力症(Myasthenia gravis:MG)治療ガイドライン
注2)
出典1:
高守正治
重症筋無力症疫学調査報告 厚生省特定疾患免疫性神経疾患調査研究班、
昭和62年度報告書1988:227-245
出典2:
研究班報告:電子入力された臨床調査個人票に基づく特定疾患治療研究医療受給者
調査報告書;厚生労働科学研究難治性疾患克服研究事業特定疾患の疫学に関する研究班:平成17年3月
http://www.nanbyou.or.jp/kenkyuhan/ekigaku.html

上記の発表には、現時点での将来への予想と期待が一部含まれております。従って、その内容に関しては、また将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる可能性があることをご了解ください。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm 20-Fをご参照ください。

ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品とコンシューマーヘルスの世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2005年の売上高は322億米ドル(約3兆5,433億円)、当期純利益は61億米ドル(約6,755億円)、研究開発費は48億米ドル(約5,330億円)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約96,000人の社員を擁しており、140カ国以上で製品が販売されています。http://www.novartis.co.jp/

以 上

<参考資料:ネオーラルの概要> 太字(下線付き)が追加承認

効能・効果:
  1. 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
    腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植
  2. 骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
  3. ベーチェット病(眼症状のある場合)
  4. 尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、関節症性乾癬
  5. 再生不良性貧血(重症)、赤芽球癆
  6. ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合)
  7. 全身型重症筋無力症(胸腺摘出後の治療において、ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合)
用法・用量:
  1. 腎移植の場合
    通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量9~12mg/kgを1日2回に分けて経口投与し、以後1日2mg/kgずつ減量する。維持量は1日量4~6mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。
  2. 肝移植の場合
    通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量14~16mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量5~10mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。
  3. 心移植、肺移植、膵移植の場合
    通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量10~15mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量2~6mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。
  4. 骨髄移植の場合
    通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量6~12mg/kgを1日2回に分けて経口投与し、3~6ヵ月間継続し、その後徐々に減量し中止する。
  5. ベーチェット病の場合
    通常、シクロスポリンとして1日量5mg/kgを1日2回に分けて経口投与を開始し、以後1ヵ月毎に1日1~2mg/kgずつ減量又は増量する。維持量は1日量3~5mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。
  6. 乾癬の場合
    通常、1日量5mg/kgを2回に分けて経口投与する。効果がみられた場合は1ヵ月毎に1日1mg/kgずつ減量し、維持量は1日量3mg/kgを標準とする。なお、症状により適宜増減する。
  7. 再生不良性貧血の場合
    通常、シクロスポリンとして1日量6mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
    また、罹病期間が短い患者の方が良好な治療効果が得られる可能性があることから、目安として罹病期間が6ヵ月未満の患者を対象とすることが望ましい。
  8. ネフローゼ症候群の場合
    通常、シクロスポリンとして下記の用量を1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
    (1)
    頻回再発型の症例
    成人には1日量1.5mg/kgを投与する。また、小児の場合には1日量2.5mg/kgを投与する。
    (2)
    ステロイドに抵抗性を示す症例
    成人には1日量3mg/kgを投与する。また、小児の場合には1日量5mg/kgを投与する。
  9. 全身型重症筋無力症の場合
    通常、シクロスポリンとして1日量5mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。効果がみられた場合は徐々に減量し、維持量は3mg/kgを標準とする。なお、症状により適宜増減する。
薬価:
内用液1瓶(50mL)5.0g:1,175.00円
10mgカプセル:155.20円
25mgカプセル:323.70円
50mgカプセル:569.30円
規制区分:
劇薬、指定医薬品、処方せん医薬品
申 請 日:
2004年4月
承 認 日:
2006年6月15日
製造販売:
ノバルティス ファーマ株式会社
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