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プレスリリース

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2006年12月12日

報道関係各位

ノバルティス(スイス)が発表しましたリリースの日本語訳(要約)をご参考までにお届けします。

ノバルティス、新規経口糖尿病治療薬「ビルダグリプチン」に関する新しいデータを国際糖尿病学会で発表

2006年12月6日、バーゼル発-1日1回経口投与の2型糖尿病治療薬として開発中であるビルダグリプチン/vildagliptin(開発コード:LAF237、海外での販売名:Galvus®)が、65歳以上の患者における血糖値を有意に低下させることが新しいデータにより明らかになりました。患者数の増加しているこの年齢層の糖尿病患者では、既存の経口治療薬による治療が困難なことがあります1

これまでに実施された多くの第III相臨床試験のプール解析から、ビルダグリプチンはこの年齢層の患者の血糖コントロールを有意に改善する一方、より積極的な治療の妨げとなるような副作用のリスク増加は認められませんでした1

この結果は、12月3日から7日までケープタウン(南アフリカ)で開催されていた第19回国際糖尿病学会(IDF: International Diabetes Federation)で発表されたビルダグリプチンに関する12件の発表に含まれています。

学会では、ビルダグリプチン単剤での1日1回投与による有効性も明らかにされました。12~52週間にわたりビルダグリプチン1日1回100mgを服用した患者さんを対象とした、いくつかの第III相単剤投与試験データから、HbA1c(血糖コントロールの長期的な評価指標)において全般的に1%という血糖値の低下がみられ、ベースライン血糖値が最も高い患者群においては最大1.8%の低下が示されました2

学会で発表されたその他の新しい結果では、ビルダグリプチンがどのようにして膵島細胞機能を改善するかが明らかにされました。膵島細胞機能の低下は、2型糖尿病を引き起こす主な原因のひとつです。ビルダグリプチンは、アルファ(α)細胞による過度のグルカゴン分泌を抑制し3、ベータ(β)細胞によるインスリン分泌を促すことにより4、血糖値を低下させます。

ニューオーリンズ、ルイジアナ州にあるテューレーン大学健康科学センターの医学部教授および内分泌・代謝部門長であるビビアン・フォンセカ(Vivian Fonseca)医師は、「これらのデータから、ビルダグリプチンが効果的に血糖値を降下させ、かつ膵島細胞機能にプラスの効果をもたらすことが裏付けられました。また、ビルダグリプチンによって、治療が難しい高齢の患者さんを含めた広範な患者さんにおいて、治療目標を達成できる可能性が示されました。さらに、ビルダグリプチンが2型糖尿病の進行を変える可能性を持つことも示されました」と述べています。

IDFでのGalvus試験についての詳細
2型糖尿病患者500例以上を対象とした2つの第III相試験から得られたデータを再検討したところ、ビルダグリプチンが65歳以上の患者さんに対しても単剤で有効な薬剤となる可能性のあることが分かりました。65歳以上の患者群と65歳未満の患者群において、ビルダグリプチン投与によりHbA1cは同程度に低下し、最大低下率は1.1%でした1

8つの単剤投与試験のデータをあわせて、2型糖尿病患者2,000例を対象とし年齢による層別解析を行ったところ、高齢の2型糖尿病患者にとって特に懸念される1低血糖の発現頻度が極めて低く、65歳以上の患者におけるビルダグリプチンの忍容性が極めて高いことが示されました。

米国では、2型糖尿病患者の25%以上が60歳を超えると推定されますが5、これらの患者では診断が未確定な場合が多く、高齢患者における治療選択肢は依然として不十分なままです6

より広い範囲の2型糖尿病患者群(おおよそ40~65歳)を対象とした4つの試験をあわせて分析した結果から、1日1回ビルダグリプチン投与群において全般的に体重増加は認められないというこれまでの所見7が再確認されました。これは、体重コントロールに苦しむことの多い多数の2型糖尿病患者にとって重要なメリットです。

ノバルティス ファーマ社のグローバル開発部門責任者であるジェームズ・シャノン(James Shannon)は次のように述べています。「ビルダグリプチンの臨床プロファイルは、当社が行っている多数の大規模臨床試験プログラムによって十分に確立されています。現時点で、ビルダグリプチンはDPP-4阻害剤の中で最も広範に検討されており、他の治療によって生じる全般的体重増加やその他様々な副作用を伴わず、治療上特別な困難を伴うニーズの高い患者さんを含む広い範囲の2型糖尿病患者さんに対して有効な治療薬となりうることが証明されています」

糖尿病について
2型糖尿病は成人になってから発症することが多く、徐々に血糖コントロールが悪化する進行性の疾患で、膵島細胞の機能不全とインスリンに対する抵抗性の2つが大きな要因です。

膵臓には、グルカゴンと呼ばれるホルモンを分泌するα細胞と、インスリンを分泌するβ細胞があります。健常者においては、これら2種類のホルモンはそれぞれ血糖値を正常に維持するよう作用しますが、2型糖尿病患者では、グルカゴンが過剰に分泌され血中への糖産生が促進される一方、インスリンの分泌が不足して血糖の体内への取り込みが十分に促進されません。さらに、膵島機能が徐々に低下し、これが2型糖尿病へと進行するための重要な引き金の1つとなっています。

血糖コントロールは、既に糖尿病治療を受けている患者さんにおいても依然として困難です。NHANES(国民健康栄養調査)8によると、現在治療中の2型糖尿病患者さんの半数以上が、目標血糖値に達していません。

2型糖尿病は未治療あるいはコントロール不十分のまま放置されると、心疾患、腎障害、失明ならびに血管障害や神経障害などを引き起こします。ほとんどの先進諸国では、糖尿病は死因の4番目となっています。国際糖尿病連盟の糖尿病アトラスから最近公表された統計によると、現在糖尿病患者は世界で2億4600万人にのぼり、20年以内に3億8000万人に増加すると予測されています9

ビルダグリプチンについて
ビルダグリプチンは、2型糖尿病における高血糖の一因である膵島機能不全をターゲットとする新しい作用機序によって糖尿病を治療します。膵島機能不全は、膵α細胞由来のグルカゴンによる過剰な糖産生およびβ細胞によるインスリンの分泌低下をもたらします。

臨床試験において、ビルダグリプチンは2年後においても継続して有意に血糖値を低下させることが示されました。ビルダグリプチンは1日1回投与に適しており、単剤投与ならびに他の抗糖尿病薬との併用投与の両方が検討されています。また、ビルダグリプチンは、膵α細胞およびβ細胞が血液中の糖分を適切に感受して反応する能力を改善しました。

単剤投与試験において、ビルダグリプチンによる低血糖および浮腫(体液貯留)を含む副作用の全般的な発現率はプラセボと同等でした。臨床試験で最も多く見られたビルダグリプチンの副作用は、風邪/インフルエンザ様症状、頭痛および目まいでした。

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm 20-Fをご参照下さい

ノバルティスについて
ノバルティスは、医薬品とコンシューマーヘルスにおける世界的リーダーです。ノバルティス グループ全体の2005年の売上高は322億米ドル(約3兆5,433億円)で、当期純利益は61億米ドル(約6,755億円)、研究開発費は48億米ドル(約5,330億円)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約97,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。www.novartis.com

*2005年の会計基準ベース

以上

References
  1. Baron M, et al. “Efficacy and Tolerability of the DPP-4 Inhibitor Vildagliptin in Drug-Naïve Patients with Type 2 Diabetes Aged 65 and Older.” IDF 2006, Poster 805.
  2. Rebuli R, et al. “Reduction in HbA1c in Drug-Naïve Patients With Type 2 Diabetes (T2DM) Treated With Vildagliptin.” IDF 2006, Poster 827.
  3. Kelly, DE, et al. “Suppression of Plasma Glucagon Levels During Treatment with Vildagliptin in Patients with Type 2 Diabetes.” IDF 2006, Poster 838.
  4. Foley JE, et al. “A Simple Measure of B-cell Function Derived from Glucose and C-peptide Measurements during Meals.” IDF 2006, Poster 829.
  5. Harris MI, et al. Diabetes Care. 1998;21:518-524
  6. Schorr RI, et al. J Am Geriatr Soc. 2000;48:264-267
  7. Foley J. “Effect of Vildagliptin Monotherapy on Body Weight in Drug-Naïve Patients with Type 2 Diabetes.” IDF 2006, Poster 826.
  8. Saydah SH, Fradkin J, Cowie CC. Poor Control of Risk Factors for Vascular Disease Among Adults With Previously Diagnosed Diabetes. JAMA 2004; 291(3):335-342.
  9. Diabetes Atlas, third edition © International Diabetes Federation, 2006
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