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プレスリリース

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2006年12月18日

報道関係各位

ノバルティス(スイス)が発表しましたリリースの日本語要約をお届けします。

ノバルティス ファーマ株式会社

ノバルティスの1日1回投与の経口鉄キレート剤「デフェラシロクス」
輸血を受けている成人および小児患者において、本剤の長期投与により、
体内に過剰に蓄積された鉄を減少させることが確認された

2006年12月9日-米国フロリダ州オーランドで開催された第48回米国血液学会(ASH: American Society of Hematology)において、ノバルティスの1日1回投与の経口鉄キレート剤「デフェラシロクス(海外での販売名:Exjade®)」の長期間の有効性および安全性に関する新たな解析結果が発表されました。輸血による慢性鉄過剰症の患者さんを対象とする臨床試験の2.5年を超える追跡において、デフェラシロクスの1日1回投与が、体内に過剰に蓄積された鉄を継続的に減少させることが示されました。また、デフェラシロクスによって治療を受けている患者さんの安全性プロファイルは、治療初期の所見と変わらず良好であったことから、長期使用での安全性が確認されました。

長期間の安全性に関する解析を主導した、イタリア・ミラノにあるミラノ大学のマリア・カッペリーニ博士は、次のように述べています。「これらの長期間のデータは、デフェラシロクスの安全性および有効性プロファイルが、1年目におけるものと同等に優れていることを示しているという点から非常に重要です。さらに、継続的な輸血が必要な患者さんにとって、デフェラシロクスは、治療の目的すなわち、過剰に蓄積した鉄量を減少させる目的か、または体内の鉄量を維持する目的かによって、用量を調節することが可能であることも確認できました」

体内において、通常、鉄は特定のたんぱく質と結合し無毒化されていますが、鉄が過剰に蓄積するとたんぱく質と結合せず、細胞に傷害を与える毒性の高い状態の鉄が発生します。この状態の鉄は血漿鉄(LPI:Labile Plasma Iron)と呼ばれ、肝臓や心臓などの主要臓器の傷害に関与すると言われています。ESCALATOR試験のサブ試験に関するASHでの発表によると、LPIは1日24時間産生され続けるため、デフェラシロクスが安定した血中濃度を保つことによって、有毒なLPIを持続的に抑制することが示唆されました。デフェラシロクスは、1日1回の投与で24時間持続的な鉄キレート効果を有する唯一の経口鉄キレート剤です。

本来、人の体内には、鉄を積極的に排泄する機能が備わっていないため、わずか10回(20ユニット(注1))の輸血を行っただけで、体内に過剰に鉄が蓄積され始めます。輸血による鉄過剰症とは、サラセミアや鎌状赤血球症、骨髄異形成症候群などの希少な慢性血液疾患において、必須の治療である輸血を繰り返すことにより引き起こされ、生命を脅かす可能性のある疾患です。もし診断されない、あるいは治療されずに放置されている場合、体内の過剰鉄が最終的には臓器傷害を引き起こします。

世界における鉄キレートの標準的治療薬であるデフェロキサミン(製品名:デスフェラール)は、注射針やポンプなどを用いて1晩あたり8~12時間、1週間に5~7日の連続投与を行うことが必要とされてきました(注2)。このような治療方法は患者さんにとって大きな負担であり、コンプライアンスが悪いのが現状です。このようは状況から、より適切な鉄過剰治療を可能にするための経口薬が望まれ、デフェラシロクスが開発されました。

ノバルティス オンコロジー事業部のダイアン・ヤング(Diane Young, MD, Vice President, Head, Global Medical Affairs, Novartis Ocnology)は、次のように述べています。「デフェラシロクスという有効な1日1回の経口鉄キレート剤が提供されることによって、世界中で鉄過剰症に苦しむ多くの成人および小児患者さんの治療を変革しました。今回発表された長期間の結果は、デフェラシロクスがすぐに鉄キレート治療における新しい世界的な標準薬になるという、私たちの信念を確固たるものとしました」

試験の詳細
長期間の有効性および安全性に関するデータは、米国、EUならびにその他の国々におけるデフェラシロクスの承認申請に用いられた、5つの主要な臨床試験の追跡試験の結果に基づくものです。試験に登録された患者は1,000人以上で、そのうち約40%は2~16歳の患者でした。追跡試験期間の中央値は2.5年で、今回報告された有害事象およびその重篤性は、初期(試験開始1年間)に見られたものと同等でした。

様々な基礎疾患を有する約400人の小児患者を対象とした2.5年間の追跡試験についても、血清フェリチンの測定値を指標として、デフェラシロクスの1日20~30mg/kg 投与が臨床上有効な鉄キレート効果を示すことが明らかになりました。

また、デフェラシロクスを1日5 mg/kgあるいは10mg/kg投与され、その後増量した場合、増量後に血清フェリチン値が着実に減少することが判明しました。この結果は、デフェラシロクスの1日投与量が、30mg/kgでは長期にわたって体内の鉄量を効果的に減少させる一方で、20mg/kgでは鉄量を一定に保つ効果があることという既知の所見を裏付けるものでした。したがって、デフェラシロクスの用量は、患者個々の治療目標や輸血の負荷に応じて調整しうることが示唆されました。

ESCALATORのサブ試験において、投与前の鉄蓄積量が非常に高かった14人の患者は、1日1回デフェラシロクス20-30mg/kgが投与され、1年間の追跡調査が行われました。4週間後、LPIレベルが正常値に近づき、投与開始後16週までには正常範囲内に収まり、その後も試験期間を通じてずっと維持されました。LPIの減少に伴って、鉄の排泄効果を示す肝臓の鉄濃度と血清フェリチン値も減少しました。

デフェラシロクスについて
デフェラシロクスはサラセミア、鎌状赤血球症や骨髄異形成症候群などの幅広い基礎疾患を有する、輸血に起因する鉄過剰症患者の治療薬として承認されている初めての1日1回投与の経口鉄キレート剤です。現在、米国やEUを含む世界70ヵ国以上で承認されています。デフェラシロクスは錠剤をコップ1杯の水、リンゴジュース、オレンジジュースなどに溶かして飲みます。

安全性情報
臨床試験におけるデフェラシロクスの忍容性は概ね良好でしたが、最も頻繁に報告された有害事象は、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、発疹、血清クレアチニンの上昇でした。下痢を発症した患者で、特に血清クレアチニンの上昇を伴っている場合には、十分な水分補給のためのケアが必要です。また、デフェロキサミンと同様、稀ではありますが視覚および聴覚障害も報告されました。

デフェラシロクスによる治療を受けた患者の約3分の1で、非進行性の血清クレアチニンの上昇が認められましたが、その大部分は正常範囲内に収まっています。このような血清クレアチニンの上昇は用量依存的であり、多くは自然に消失しますが、投与量を減少することによって軽減できます。血清クレアチニン、クレアチニンクリアランス、血漿シスタチンCの各値については、まず治療開始前に2回測定し、その後は、用量変更や治療中断の必要性を見極めることを目的として、治療開始あるいは治療調節後に1ヵ月目は週1回、以降は月1回のモニタリングを行う必要があります。タンパク尿は毎月モニターすることが推奨されます。クレアチニンクリアランスが60 mL/minを下回る患者では、デフェラシロクスの使用は禁忌となっています(注3)。肝機能のモニタリングについても、治療開始前およびその後の月1回実施し、原因不明あるいは持続的、もしくは進行性の血清トランスアミナーゼの上昇が認められた場合、デフェラシロクスによる治療を中断あるいは中止する必要があります。また、聴覚および視覚の検査を年1回実施することが求められています。

注1:国内では20回、40単位に相当
注2:国内では未承認の用法及び用量
注3:国によって異なる

上記の発表には、将来を見据えた記述が含まれています。デフェラシロクスに関する将来の新たな承認の可能性または売上等の明示的、暗示的考察もこれにあたります。このような将来を見据えた記述については、既知または未知のリスク、不確実性、その他の要因が内在しており、明示・暗示を問わずデフェラシロクスについて予想を踏まえて述べられた将来の結果、成績、成果と実現する結果が相当程度異なることも考えられます。どの国においても将来デフェラシロクスが追加で承認されるという保証はなく、将来の売上についても何ら保証されたものではありません。特にデフェラシロクスの販売に関する期待は、多数のリスクによって影響を受けます。例えば、臨床データの追加解析、新たな臨床データ、予期しない臨床試験結果、予期しない行政の決定や遅延あるいは規制、特許やその他の知的財産権の入手もしくは継続維持の可能性、一般的な競合関係、政府・業界・一般社会からの圧力などです。詳細については米国証券取引委員会に提出したForm-20-Fをご参照ください。このように不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解ください。本リリースは、現時点で明らかな情勢をもとに発信するものであり、将来における情勢の変化などによりその内容を改訂することはありません。

ノバルティスについて
ノバルティスは、医薬品とコンシューマーヘルスにおける世界的リーダーです。ノバルティス グループ全体の2005年の売上高は322億米ドル(約3兆5,433億円)で、当期純利益は61億米ドル(約6,755億円)、研究開発費は48億米ドル(約5,330億円)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約97,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.com

以上

ノバルティスダイレクト

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