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2008年6月23日
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
ノバルティス(スイス)が発表しましたリリースの日本語訳(要約)をご参考までにお届けします。
直接的レニン阻害剤(DRI) アリスキレンの
臨床試験プログラム「ASPIRE HIGHER」
‐14試験で35,000名を対象とした過去最大規模の心臓・腎臓予後確認試験‐
2008年6月17日、バーゼル発-ノバルティスは本日、14試験からなる35,000名以上の患者を対象とした臨床試験プログラムASPIRE HIGHERの一環として、2つの長期予後を確認するための試験の詳細を新たに発表しました。ASPIRE HIGHER は、現在行われている心臓・腎臓の予後を確認するプログラムの中で最大規模かつ最も広範囲におよぶものです。
今回新たに開始される2つの大規模試験は、心不全の治療、および2000年から2030年の間に倍増すると予想される高齢者6における心血管イベントの予防に関する新しいクラスの直接的レニン阻害剤(Direct Renin Inhibitor: DRI)アリスキレンの臓器保護作用を評価するためのものです。また、すでに開始されている3つめの大規模試験では、糖尿病患者さんにおける心臓と腎臓の予後を確認します。
ASPIRE HIGHERに含まれる、これらの罹患率および死亡率に関する大規模試験は、ベルリンで開催された欧州高血圧学会と国際高血圧学会の合同学術集会である「Hypertension 2008」において発表されました。概要は以下の通りです。
英スコットランドにあるグラスゴー大学の英国心臓財団心血管研究センターのジョン・マクマレー教授(Professor John McMurray of the British Heart Foundation Cardiovascular Research Centre, University of Glasgow)は次のように述べています。「高血圧、糖尿病、腎臓病、および心不全の患者さんは、現時点での最良の治療を受けているにもかかわらず、十分な治療結果が得られていません。ASPIRE HIGHERは、前臨床試験結果から予測されたコンセプトを実証することにより、これらの非常に患者数の多い、重大な疾患の罹患率と死亡率の引き下げに対するアリスキレンの果たす役割を評価することを目的としています」。
ASPIRE HIGHERには、これらの大規模試験に加え、心不全、急性冠動脈症候群発症後、心筋梗塞発症後、左心室肥大、冠動脈疾患、糖尿病性腎症などの広範な心臓・腎臓疾患に対するアリスキレンの臓器保護作用の可能性を評価するための包括的な中短期の試験が含まれています。その他の試験はアリスキレンの強力な降圧効果を追加確認できるよう設計されています。
ノバルティス ファーマ社のグローバル開発部門の責任者であるトレバー・ムンデル医学博士(Trevor Mundel,MD)は次のように述べています。「ASPIRE HIGHERは、医師と患者さんが高血圧とそれによる悪影響を管理する上で、この革新的な治療がどこまで助けとなるかを見極めるための大規模な取り組みです。すでに報告されたデータでは、アリスキレンに心臓や腎臓などの臓器を保護する可能性があるということを示しています。これらの更なる長期予後を確認する試験により、アリスキレンには強力な降圧効果とは別のベネフィットがあることが証明されるものと期待しています」。
ASPIRE HIGHERの中で、以下の3つの試験は既に結果が報告されています。
最近New England Journal of Medicine(ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌)に掲載されたAVOID試験では、高血圧と腎障害を合併した2型糖尿病患者において、アリスキレンによる腎障害の重要な指標の一つである尿中アルブミンが減少することが示されました12。
ALOFT試験では、アリスキレンにより、心不全の重症度を示すBNPと呼ばれるマーカーが低下したことが示されました13。ALLAY試験では、アリスキレンによって心血管イベントのリスクの増大に関連のある心筋障害の指標である左室肥大(LVH)が減少することが示されました14。ALLAY試験では、アリスキレンとアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)であるロサルタンの併用投与群においてロサルタン単独投与群よりもLVHの数値が大きく減少しましたが、統計的に有意ではありませんでした14。
また、「Hypertension 2008」では、難治性患者におけるアリスキレンの降圧効果を示すデータも発表されました3,4,5。
1,124名の患者さんを対象とした新たな事後解析によると、65歳以上の患者さんでは、アリスキレン300mgは、ヒドロクロロチアジド(HCT)25mgと比較して高い血圧コントロール率を達成することが示されました(67.3% vs. 52.0%)。また、75歳以上の後期高齢者においても、十分な血圧コントロールが達成されています(80.0% vs. 52.6%)4。
糖尿病を合併したステージ2の高血圧患者さん338名を対象としたもうひとつの事後解析によると、アリスキレン300mgを単独で使用した場合、アンジオテンシン転換酵素阻害薬(ACE)であるラミプリルの10mgと併用した場合のいずれにおいても、ラミプリル10mg単独よりも収縮期、拡張期ともに優れた降圧効果が示されました。8週目における降圧幅(収縮期/拡張期)は、それぞれ19.7/11.0 mmHg(アリスキレン投与群)、21.7/12.9 mmHg(併用投与群) 、14.9/8.6 mmHg(ラミプリル投与群)でした5。ステージ2の高血圧とは、収縮期血圧が160mmHg以上の中等度の高血圧です。
高血圧は、体内で多くの臓器が危機にさらされている兆候です7。アリスキレンは高血圧と臓器障害を引き起こすプロセスの引き金となる酵素であるレニンを直接的に阻害することにより降圧効果を発揮します。アリスキレンはレニンの活性化を阻害することにより、効果的に血圧を下げると同時に、臓器障害などの合併症を予防することができる可能性があります8,9。
現在、世界の人口の四分の一にあたる約10億人が高血圧を患っていますが、この数は2025年までには60%増の15億6,000万人に達するものと予想されています10。2008年に高血圧に費やされる直接的・間接的なコストは、米国だけでも694億ドルにのぼると推定されています11。
アリスキレンは2007年3月にTekturna®の製品名で米国で、2007年8月にRasilez®の製品名で欧州で承認され、現在では45カ国以上で承認されています。アリスキレンの初の配合剤「Tekturna HCT®」は、2008年1月に米国で承認されました。アリスキレンはノバルティスによって発見され、スピーデル社との協力の下に開発された製品です。
ノバルティスは心血管疾患や代謝性疾患を患う何億人もの人々の生活を改善することに力を注いでいます。また、両疾患領域における約50年にわたる世界的リーダーとして、公衆衛生上の大きな問題となっている高血圧と糖尿病を治療するための革新的な医薬品と支援プログラムを提供しています。
ノバルティスのポートフォリオの中核は高血圧と糖尿病を治療するための循環器官用剤です。その中には、世界で最も処方されているARB、初めて承認された唯一の直接的レニン阻害剤(DRI)、代表的な2つの高血圧治療薬による配合剤や新規DPP-4阻害剤などが含まれています。ノバルティスは、効果的な医薬品やプログラム、そして持続的な研究活動を通じて、心血管疾患と代謝性疾患の改善に向けた医師と患者さんの取り組みを支援しています。
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。
ノバルティスについて
ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。ノバルティス グループ全体の2007年の売上高は381億米ドル(約4兆4,925億円)で、当期純利益は65億米ドル(約7,717億円)、研究開発費は64億米ドル(約7,552億円)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約98,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。www.novartis.com
以上
参考資料