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プレスリリース

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2008年10月14日

報道関係各位

アクロメガリー広報センター

アクロメガリー(先端巨大症)の重要な診断指標のひとつである“GH(成長ホルモン)”に関する意識調査

GH(成長ホルモン)は約7割が認知!
しかし、内43.8%がGHに関連する病気は「わからない」など、具体的な理解度は低い

GHの分泌異常は「アクロメガリーのような希少疾病だけでなく、生活習慣病などの原因となることも」*1

アクロメガリー広報センター(主宰:ノバルティス ファーマ株式会社)は、全国の男女1,000名を対象に、希少疾病であるがゆえになかなか気づきにくい病気、アクロメガリー(先端巨大症)*2の重要な診断指標のひとつである“GH(成長ホルモン)”に関する意識調査を実施しました。

GHは一生の間分泌され、脂肪組織や筋肉など全身に働いて代謝を調節し、からだの組成や身体機能を正常に維持し、心理的な健康感を持たせる、からだにとって大切なホルモンです。GHの分泌に異常が出ると、「アクロメガリー(先端巨大症)」や、「成長ホルモン分泌不全性低身長(低身長)」などの病気を引き起こす原因になります。また、GHの異常分泌は、からだの代謝にも影響を与えるため、はっきりしない体調不良、原因不明の不調(症状)や、生活習慣病(糖尿病・高血圧症・高脂血症)を引き起こすこともあります。

当広報センターでは、GHを始めとするホルモンに対する認知から、GHが関連する疾患への意識・理解など、さまざまな観点から調査しました。

<調査概要>

時期:2008年8月/手法:インターネットによる意識調査/対象:全国の男女1,000名(20-50代)

GH(成長ホルモン)に関する意識調査 概要
  1. GH(成長ホルモン)の認知度は高く、全体の67.8%が『知っている』と回答。
    しかし、GHを「内容まで説明できる」との回答は4.4%に留まる
  2. GH(成長ホルモン)が関連する疾患について、43.8%が「分からない」と回答。
    「糖尿病や高血圧などの生活習慣病」との回答は6.3%に過ぎず。
    また、生活習慣病の要因としては、「運動不足」や「暴飲暴食」との認識が80%以上と高く、
    「ホルモン」由来があることの認知は24.3%に留まる
  3. 34.6%がGH(成長ホルモン)に『関心がない』。理由の約8割は「よく分からないから」
    GHに対する理解不足が関心の低下へ
  4. アクロメガリー(先端巨大症)という"病名"については、29.6%が「知っている」と回答。
    しかし、アクロメガリーがGHに関連した疾患であることについては、13.0%の認知のみ
*1
東京女子医科大学内分泌内科 教授 肥塚直美先生からのコメントより(5頁参照)
*2
アクロメガリー(先端巨大症)について
脳下垂体にできた腫瘍が原因で、GH(成長ホルモン)が過剰に分泌されることによって起こる慢性の進行疾患です。特徴的な症状は、顔貌の変化や手足の肥大ですが、適切な治療を受けずGHの過剰分泌が長期に渡ると、生活習慣病(糖尿病・高血圧症・高脂血症)を合併することがあり、その結果、心疾患や脳梗塞などを招き、死亡率を高めるといわれています。発症率も年間100万人中3~4人と希少であるがゆえに認知度が低く、また頭痛や月経異常、多汗など、兆候も多岐に渡るため発見が困難で、発見まで平均で9年かかると言われています。様々な症状を伴うため、患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の観点からも早期発見・早期治療が重要な病気です。

■本件に関する報道関係者各位からのお問い合わせ先

アクロメガリー広報センター(株式会社プラップ ジャパン内) 担当 : 前田・野村・井上
TEL: 03-3486-2673 FAX: 03-3486-7502
〒150-8343 東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル

<調査結果>

1.
GH(成長ホルモン)の認知度は高く、全体の67.8%が『知っている』と回答
しかし、GHに限らず、多くのホルモンに対する認知は「名前だけは聞いたことがある」程度
GHを「内容まで説明できる」との回答は4.4%に留まる

下記の9つのホルモンに対する認知を尋ねたところ、GH(成長ホルモン)を含む6つのホルモンにおいて「名前だけは聞いたことがある」との回答が約4~5割と最多を占めました。「内容を説明できる」との回答はいずれも低く、ホルモンは全体的に、<なんとなく名前は知っているもの>との認識である現状が明らかとなりました(表1)。

GHに関しては、『知っている』と回答した人は全体の67.8%(「名前だけは聞いたことがある」40.9%、「内容をなんとなくわかる」22.5%、「内容まで説明できる」4.4%の合計)にのぼり、GHに関する高い“認知”が示されました。しかし、その反面、GHを「内容まで説明できる」と答えた人が全体の4.4%に留まったことは、どのような働きをしているか等、具体的な作用までは理解していないこと現状が明らかになりました。

(表1):以下のホルモンのうち知っているものはどれですか?

2.
43.8%がGH(成長ホルモン)に関連する疾患は「分からない」と回答
GHが関連する疾患として、「糖尿病や高血圧などの生活習慣病」の認知は6.3%に過ぎず
生活習慣病の要因としては、「運動不足」や「暴飲暴食」との認識が80%以上と高く、
「ホルモン」由来があることの認知は24.3%に留まる

続いて、GHの役割に対する認知を調査するため、「GHは何に関わるホルモンと思うか、イメージを教えてください」と質問しました。全体の76.8%が「成長に必要なもの」と回答し、次いで「代謝に必要なもの」との回答も33.2%を占めました。(表2)

GHは成長と代謝に関する作用をもつ、からだにとって大切なホルモンです。GHの分泌に異常がでると、成長や代謝にも異常をもたらし、様々な病気や症状を引き起こすこともあります。

しかし、(表1)でGHを『知っている』と回答した人に、GHに関連する疾患についての認知を尋ねたところ、「知らない」との回答が43.8%を占め(表3)、(表2)の結果から「成長や代謝に関する」というイメージはあるものの、具体的にはどのような病気や症状に繋がるのかまでは理解していない現状が明らかになりました。

認識のある疾患のなかでは、成長期にGHの分泌が低下することにより成長障害を起こす「成長ホルモン分泌不全性低身長症(低身長)」の認知が45.7%と最多で、次いで、GHの過剰分泌が引き起こす「(子供の)巨人症」が28.9%となり、GHの分泌異常が引き起こす疾患のなかでも、小児の成長期に起こる病気が上位を占めました。その反面、成人期に発症する疾患に対する認知は低く、GHが過剰に分泌されることによって起こる「アクロメガリー(先端巨大症)」は13.0%、GHの分泌不全が原因の「成人ホルモン分泌不全症」は9.3%に留まりました。

また、GHの分泌異常が代謝に異常をもたらすことからくる「はっきりしない体調不良や原因不明の不調(症状)」、「糖尿病や高血圧などの生活習慣病」についての認知はさらに低く、それぞれ10.8%、6.3%に過ぎませんでした。

(表2):「GH(成長ホルモン)」は何に関わるホルモンと思うかイメージを教えてください。(表3):「GH(成長ホルモン)」を『知っている』と回答された方に伺います。GHが関連する疾患について知っているものはどれですか?

一方で、生活習慣病の要因と思われるものを尋ねたところ、「運動不足」88.1%、「暴飲暴食」86.5%との回答が非常に多く、「ホルモン」との回答は全体の24.3%に留まりました。GHに限らず、ホルモンが分泌異常を起こすことで、糖尿病・高血圧症・高脂血症などの生活習慣病になることがありますが、ホルモン由来の生活習慣病の場合は、通常の治療法ではなく、ホルモンの分泌異常そのものを治療しないと改善されないため、元となっている原因を早期に発見・治療する必要があります。

今回の調査において、生活習慣病の原因として、ホルモン由来があることに対する認知の低さが浮き彫りとなり、ホルモンの分泌異常により生活習慣病を患っているものの、まだその原因に気が付いていない患者さんが少なからずいるとも考えられます。(表4)

(表4):生活習慣病(糖尿病・高血圧症・高脂血症)の要因と思われるのはどれですか?

【アクロメガリーと生活習慣病の関係性】
アクロメガリーでも、GHの過剰分泌が、からだの代謝作用に影響を及ぼし、生活習慣病(糖尿病・高血圧症・高脂血症)を引き起こすことがあります。またこれらの生活習慣病は、GHの異常分泌がもたらす病気の合併症であるため、原因となっている疾患を治療しない限り改善されません。厚生労働省の調査(平成5年度厚生労働省特定疾患間脳下垂体機能障害調査研究班 報告書)によると、アクロメガリー患者さんの33%は糖尿病を、26.1%は高血圧症を併発すると言われており、長年の血糖値や血圧のコントロール不良からアクロメガリーが見つかったケースも存在します。アクロメガリーは発症から診断まで平均9年かかると言われており、このアクロメガリーの兆候のひとつでもある生活習慣病との関連性に関する認知がわずか6.3%に過ぎないことは(表3参照)、アクロメガリーの発見が遅くなっている要因のひとつだと考えられます。
3.
34.6%がGH(成長ホルモン)に『関心がない』。理由の約8割は「よく分からないから」
GHに対する理解不足が関心の低下へ

GHに対する関心度を尋ねたところ、全体の38.8%が「どちらともいえない」と最も多く、「あまり関心がない」「関心がない」を合わせると、全体の34.6%が「関心がない」結果となりました。(表5)

「関心がない」理由としては、「よくわからないから」が最も多く78.9%を占めました(表6)。その反面、「からだにとって重要な要素だとは思わないから」との理由は3.8%に留まり、何かしら自身のからだに影響していると感じてはいるものの、「GHがよくわからないから」=GHに対する知識がないことが、GHに対する関心低下を招いていると考えられます。

(表5):「GH(成長ホルモン)」に対する関心度についてお聞かせください。(表6):「あまり関心がない」「関心がない」と答えた方にお伺いします。その理由は何ですか?

4.
アクロメガリー(先端巨大症)という“病名”については、29.6%が「知っている」と回答
しかし、アクロメガリーがGHに関連した疾患であることについては、13.0%の認知のみ

「アクロメガリー(先端巨大症)」という“病名”についての認知を尋ねたところ、全体の29.6%が『知っている』と回答しました。(「名前だけは聞いたことがある」17.6%、「内容をなんとなくわかる」10.7%、「内容を説明できる」1.3%の合計)(次頁表7)

しかし、(表3)の設問で「GHが関連する疾患」について尋ねたときには、「アクロメガリー(先端巨大症)」との回答は13.0%に留まるという結果が出ています。アクロメガリーは、脳下垂体にできた腫瘍がGHを過剰分泌することによって起こる病気です。アクロメガリーという疾患そのものに対する認知の反面、その重要な診断指標のひとつであり、発症の原因となっている“GH”と“アクロメガリー”の関係性に対する認知にはまだ課題があると考えられます。

(表7):アクロメガリー(先端巨大症)という病気をご存知ですか?

調査を受け、東京女子医科大学内分泌内科 教授 肥塚 直美先生は以下のようにコメントしています。

「GHは人の成長と代謝を調節するからだにとって大切な、誰にでも身近なホルモンです。今回の調査では、GHに関して『名前だけは聞いたことがある』も含めると『知っている』人は比較的多い結果でしたが、ご自身のからだにどのように関係しているのか、ひいてはどのような疾患に関係してくるのかを理解している人は非常に少ないと考えられます。

GHの分泌に異常が出ると、アクロメガリーのような希少疾病だけでなく、『はっきりしない体調不良』や『糖尿病や高血圧などの生活習慣病』など、現代病とも言える疾患の原因となることもありますので、GHなどのホルモンの働きについて、関心を持っていただきたいと思います。

GHの働きを測るには、特別な測定器など必要なく、血液検査だけで簡単にその働き具合を知ることができます。

GHの過剰分泌によって起こる病気・アクロメガリーは、顔つきの変化や手足の肥大が特徴的な症状ですが、兆候が様々で非常にゆっくり進行するため、なかなか発見されず、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を合併することも多くあります。これらの合併症はアクロメガリーを治療しなければ、改善されません。アクロメガリーの患者さんは、一般の人と比べ死亡率が約2~3倍高く、平均寿命も10~15年短いといわれており、治療を受けず放っておくと、死亡率がさらに高まるため、早期発見・早期治療が重要です。『昔と比べて顔つきが変わってきたような気がする』『指輪・靴が入らなくなった』『血糖値・血圧のコントロールがなかなか上手くいかない』などの症状の原因はアクロメガリーの可能性があります。気になる方は、一度血液検査の受診をおすすめいたします」

アクロメガリーは、本年6月に国からの研究費助成の対象である「難治性疾患克服研究事業」の対象に追加されることが確定され*3、今、この疾患を取り巻く環境は今大きな変化を迎えています。アクロメガリー広報センターは、今回の調査を踏まえ、GHおよびアクロメガリーの認知度を高め、この病気の諸症状や合併症で苦しんでいる方が1人でも多くこの病気に気づき、適切な治療を受けられることを目的に、活動をつづけてまいります。

*3
平成20年度 第2回特定疾患対策懇談会より

■アクロメガリー広報センターについて
ノバルティス ファーマが主宰。アクロメガリー(先端巨大症)の早期発見、早期治療の促進、罹患患者さんのQOLの向上を目的とした活動を行っています。より多くの人にアクロメガリーを知っていただくことで、潜在患者さんがこの病気に気づき、適切な検査と治療を受けられることを、心から願い活動を続けていますhttp://www.acromegaly-center.jp/

【顧問】
日本医科大学大学院医学研究科長 同脳神経外科主任教授 寺本 明 先生
独立行政法人国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター長 島津 章 先生
山王クリニック 院長 日本医科大学脳神経外科 非常勤講師 山王 直子 先生

■ノバルティス ファーマ株式会社について
スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2007年の売上高は381億米ドル(約4兆4,925億円)で、当期純利益は65億米ドル(約7,717億円)、研究開発費は64億米ド ル(約7,552億円)でした。グループ全体で約98,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。www.novartis.co.jp

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