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2008年12月25日
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
ノバルティス(スイス)が発表しましたリリースの日本語訳(要約)をご参考までにお届けします。
KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍 (GIST) の初の術後補助療法薬として
米国で「グリベック®」が承認
2008年12月19日、スイス・バーゼル発 — ノバルティスは本日、「グリベック®」(一般名:メシル酸イマチニブ)*が、KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍(GIST)完全切除後の患者さんの術後補助療法(アジュバント療法)への適応追加に関して、米国食品医薬品局(FDA)より承認されたことを発表しました。
「グリベック」はこの度、この稀ながら悪性度の高い腫瘍の再発を遅らせる術後補助療法薬として唯一、承認を受けた薬剤であり、GIST患者さんの再発抑制に対するニーズを満たすものです。この適応追加への申請は、今年8月にFDAの優先審査品目に指定されており、欧州連合とスイスを含む他の地域でも、現在承認審査中です。
GISTは、通常消化管から発生する粘膜下腫瘍の一種であり、初発完全切除後も、2人に1人の患者さんが再発する可能性があります1。初発時よりも再発時の悪性度は高いことが多く、生存率の低下につながります2。
GIST患者のロスリン・フラー氏は、次のように語っています。「私は、GISTの手術を受けた後、再発する可能性が高いと医師から言われました。すぐにどんな治療法があるかを調べ、そして私のような患者のための『グリベック』の臨床試験を見つけたのです。今回のFDAの承認は、私や他のGIST患者にとって、再発予防のために早くから『グリベック』による治療を開始するという選択肢が増える嬉しいニュースです」。
この適応追加に対する承認は、米国立がん研究所(NCI)が実施した第III相臨床試験のデータに基づいており、同試験では、プラセボと比較して、術後に「グリベック」で約1年間治療をした患者さんにおける再発が大幅に減少することが明らかになっています。フォローアップ期間14カ月間(中央値)で、プラセボ群の80.2%に対し、「グリベック」投与群では91.6%の患者さんに再発が認められませんでした3。
ノバルティス オンコロジー事業部のグローバル責任者であるデビッド・エプスタイン(David Epstein, President and CEO of Novartis Oncology)は、次のように述べています。「6年前に、切除不能または転移性KIT陽性GISTの治療に対して『グリベック』が初めて承認された時、この命にかかわる疾患の治療が大きく変わりました。今回のFDAの承認によって、GIST患者さんは、より早い段階から『グリベック』の恩恵を受けることができるようになります」。
「グリベック」は現在、フィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)、手術による切除不能または転移性KIT(CD117)陽性GIST、その他5つの希少疾病を含む9つの適応について承認されています。
申請データの詳細
GIST術後補助療法の適応に対する承認申請は、腫瘍の切除手術を受けた700名以上のGIST患者さんを対象とした、二重盲検・無作為化・多施設協同・国際第III相試験のデータをもとにしています。この試験の主要評価項目は無再発生存期間(RFS)で、無作為割り付けの日から、再発した日またはなんらかの原因による死亡までの日と定義されています。参加者は、1年間の「グリベック」400 mg/日投与群または同期間のプラセボ群のどちらかに無作為割り付けされました4。
フォローアップ期間14カ月(中央値)の時点で、「グリベック」投与群では359名中30名(8.4%)でRFSイベントが見られたのに対し、プラセボ群では患者354名中70名(19.8%)でRFSイベントが見られました(ハザード比=0.398 [95% 信頼区間: 0.259, 0.610], p<0.0001)。フォローアップ期間が短いため、全生存は評価できませんでした3。
この試験(ACOSOG Z9001)は、ノバルティスと米国立がん研究所(NCI: National Cancer Institute)との間で締結された共同研究開発協定の下で、全米及びカナダの複数のがんセンターが参加しており、デューク臨床研究所の協力のもと、アメリカ外科学会オンコロジーグループ(ACOSOG)が中心となって実施しました4。
当試験での副作用は、過去の臨床試験での報告と同等であり、忍容性が高いことが認められました。最も多く報告された有害反応は、下痢、倦怠感、悪心、浮腫、ヘモグロビン減少、発疹、嘔吐及び腹痛でした。切除不能及び/または悪性転移性GIST患者を含む他の患者集団で過去に報告されていなかった新たな有害反応は、GIST術後補助療法では報告されませんでした4。
消化管間質腫瘍について
消化管間質腫瘍(GIST)は、通常は消化管から発生する軟部肉腫と呼ばれる粘膜下腫瘍の一種であり、もっとも多い発生部位は胃、ついで小腸です。米国では推定で年間4,500から6,000例が(人口100万人に15~20例)5新規に発症するとされ、そのうち90%以上がKIT陽性です6。KITはCD117としても知られており、変異すると、GIST発症の主因の1つになることが確認されている蛋白質です。「グリベック」はKITを含む数種のタンパクの活性を阻害します。
以上
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。
ノバルティスについて
ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。ノバルティス グループ全体の2007年の売上高は381億米ドル(約4兆4,925億円)で、当期純利益は65億米ドル(約7,717億円)、研究開発費は64億米ドル(約7,552億円)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約98,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。
http://www.novartis.com
参考文献