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プレスリリース

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2009年1月21日

報道関係各位

ノバルティス ファーマ株式会社

抗悪性腫瘍剤「タシグナ®カプセル200 mg」の製造販売承認を取得

-「グリベック®」抵抗性の慢性骨髄性白血病の治療に新たな希望 -

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、本日(1月21日)、イマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病治療薬として、「タシグナ®カプセル200 mg」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物、以下「タシグナ」)の製造販売承認を取得しました。

慢性骨髄性白血病(CML)は、大きく4種に分類される白血病の一つであり、骨髄の造血幹細胞に染色体相互転座が起こり、BCR-ABLと呼ばれる遺伝子が生じることで発生する血液のがんです。現在CML治療の第一選択薬として位置づけられている「グリベック」は、BCR-ABL遺伝子が産生するチロシンキナーゼ活性を阻害し、優れた治療効果を示すことが証明されています。しかし、「グリベック」治療で十分な効果が得られない、又は得られていた効果が消失してしまう患者さんも存在し、また、「グリベック」の副作用によって、治療を中止したり、標準用量を飲むことができずに十分な治療効果を得られない、「グリベック」に忍容性のない患者さんも認められています。

国内のCML患者さんは約8,000人と推定されていますが、このうち2割程度が「グリベック」で効果が不十分、又は「グリベック」に忍容性のない、グリベック抵抗性の患者さんであると考えられています。これまで、国内においてグリベック抵抗性のCML患者さんに対する治療選択肢は限られており、こうした患者さんの予後が極めて不良であることから、新たな治療法が望まれていました。

「タシグナ」は、経口投与可能な新規チロシンキナーゼ阻害剤です。「タシグナ」は、「グリベック」に比べ、Bcr-Ablタンパクをより選択的に標的とするよう理論的に分子設計された薬剤であり、前臨床試験において、「グリベック」に比べてBcr-Ablに対する高い選択性と約30倍強い阻害活性を併せもちます。また、グリベック抵抗性のCML患者さんの多くにおいてはBCR-ABL遺伝子の変異が生じ、「グリベック」の標的であるBcr-Ablチロシンキナーゼに対する阻害作用が低下することが明らかとなっています。「タシグナ」は、観察されている主要なグリベック抵抗性のBCR-ABL遺伝子変異の33種のうちT315Iを除く32種に阻害活性を示すことが確認されています。

「タシグナ」は、国内における第I相及び第II相臨床試験において、日本人での優れた有効性及び安全性が確認されています。国内で行われた第II相臨床試験(1年データ)の結果では、グリベック抵抗性(効果不十分又は忍容性のない)の慢性期CML患者さんの100%に血液学的完全寛解1)、94%に細胞遺伝学的大寛解2)、69%に細胞遺伝学的完全寛解3)、さらに56%に分子遺伝学的大寛解4)が得られました。また、忍容性も良好で、「タシグナ」の投与後に「グリベック」投与中止の原因となった有害事象が現れることは少なく、継続して服用できます。

愛知県がんセンター名誉総長の大野竜三先生は、次のように述べています。「『グリベック』の登場によって、CMLの治療は劇的な変化を遂げました。それまでは造血幹細胞移植やインターフェロンの皮下注射が治療の中心でしたが、共に副作用が強く全ての患者さんに上手く行った訳ではありませんでした。2001年に発売された経口薬のグリベックによって、CML患者さんの5年生存率は90%以上となり、副作用も過去の治療とは比較にならないほど少なく、患者さんは普通の生活が送れるようになっています。しかし、少数ながらグリベックに抵抗性を示す患者さんがいることも事実であり、今回承認された『タシグナ』は、そうした患者さんにとって、大きな恩恵をもたらす薬剤です」。

国内承認にあたっては、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本薬の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、適正使用に必要な措置を講じることが承認条件とされています。ノバルティス ファーマでは、全例調査を通じて服薬遵守、安全性情報の提供を徹底し、適正使用の推進を図っていきます。

「タシグナ」は、2007年7月にスイスで初めて承認されて以来、現在米国、欧州など世界50ヵ国以上で発売されています。また、現在、新たにCMLと診断された患者さんを対象に、タシグナの有効性や安全性を検証する試験も進行しており、昨年12月の米国血液学会第50回年次大会で発表された第II相臨床試験の結果では、初発の患者さんに対しても有効かつ迅速な効果が得られました。この他、初発の患者さんを対象に、「タシグナ」と「グリベック」を比較する第III相臨床試験も実施されています。

参考:CML治療の効果判定指標

1)血液学的完全寛解
血液中の白血球数が10,000/μL以下、血小板数が450,000μL以下、かつ脾臓に腫れのない状態
2)細胞遺伝学的大寛解
骨髄・あるいは血液中のPh染色体が0-35%
3)細胞遺伝学的完全寛解
骨髄・あるいは血液中のPh染色体が消失
4)分子遺伝学的大寛解
骨髄・あるいは血液中のBCR-ABL遺伝子が0.1%以下

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。

ノバルティス ファーマ株式会社について

ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2007年の売上高は381億米ドル(約4兆4,925億円)で、当期純利益は65億米ドル(約7,717億円)、研究開発費は64億米ドル(約7,552億円)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約98,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.co.jp/

以上

参考資料

製品名
タシグナ®カプセル200 mg (Tasigna capsule 200mg)
一般名
ニロチニブ塩酸塩水和物,nilotinib hydrochloride hydrate
効能・効果
イマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病
用法・用量
通常、成人にはニロチニブとして1回400mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。なお患者の状態により適宜減量する。
承認日
2009年1月21日
製造販売
ノバルティス ファーマ株式会社
ノバルティスダイレクト

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