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プレスリリース

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2009年1月27日

報道関係各位

ノバルティス ファーマ株式会社

50代から70代の男女対象、眼疾患に関する意識調査

加齢黄斑変性症、認知率3割にとどまる
同じく失明の危険性がある眼疾患と比べ、認知度に大きな開き

~QOL(生活の質)を著しく下げ、失明の危険性もある加齢黄斑変性症に理解が必要~

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、2009年1月、全国の50代から70代の男女2,237名に対し、「加齢黄斑変性症」を中心とする眼疾患に関する意識調査を実施しました。

その結果、加齢黄斑変性症の認知率は31.3%であり、2006年10月調査時と比較すると、加齢黄斑変性症の認知率は7%上昇したものの、約9割が認知している白内障や緑内障といった眼疾患に対して、依然として認知度に大きな開きがあることが分かりました。

白内障・緑内障・糖尿病網膜症の3疾患については、4割の方が「病院・診療所・クリニック」、「テレビ」、「家族・友人」を通してその情報を得ていましたが、加齢黄斑変性症について「家族・友人」を情報源とする方の割合は23.5%にとどまりました。このことから、加齢黄斑変性症は他の3疾患に比べ、身近にいる人々からは情報を得にくい疾患である現状がうかがえます。

また、眼疾患の不安を感じたときに最初に相談する相手として、「近隣のクリニックの眼科医」が37.9%と最も高く、「家族」が35.2%、「総合病院の眼科医」が9.0%と続きました。今回の調査結果でも、2006年10月調査同様、「家族」に最初に相談する方が3割を占め、50代・60代では、男性の方が女性よりも、まず家族に相談する傾向があることが明らかになりました。

今回の調査結果を受け、大阪大学医学部眼科学教室教授 田野保雄先生は、次のように述べています。「加齢黄斑変性症を発症すると、ものがゆがんで見えたり、見ようとする真ん中が見えなくなったりします。また、進行も早く、治療せずに放っておくと失明*に至ることもありますので、早期発見・早期治療が特に重要になる疾患です。まだ治療されていない潜在患者さんが多くいらっしゃいますので、是非多くの方に加齢黄斑変性症について詳しく知っていただきたいと思います。自宅で簡単にできる検査がありますし、50歳以上の方は定期的に検査することをお薦めします」。

*
AMDによる失明は、光を全く感じられなくなるわけではなく、視野中心部の視力(中心視力)が失われる状態を言います。

<主な調査結果のサマリー>

加齢黄斑変性症の認知率は31.3%と、白内障(94.4%)、緑内障(88.9%)、糖尿病網膜症(58.1%)に比べると依然として低い。年齢・性別でみると、女性の加齢黄斑変性症に対する認知率が35.9%と男性を9.5%上回っており、年齢別では50代の認知率が33.3%と最も高かった。(図①、表①)
「病院・診療所・クリニック」、「テレビ」を情報源とする割合は、いずれの眼疾患でも4割にのぼった。ただし、「家族・友人」を情報源とする割合は、白内障が56.5%、緑内障が46.2%、糖尿病網膜症40.2%と、いずれも4割以上を占めたものの、加齢黄斑変性症のみ23.5%にとどまり、身近にいる人々から情報を得にくい疾患である現状がうかがえた。(図②)
眼疾患への不安を感じたとき、最初に相談する相手として、「近隣のクリニックの眼科医」が37.9%と最も高く、「家族」が35.2%、「総合病院の眼科医」が9.0%と続いた。また、男性(36.9%)の方が女性(33.7%)よりも、比較的、まず家族に相談する傾向にあった。(図③、④)
実際に、疾患の診断を受けたことがある率は、白内障(15.5%)、緑内障(4.4%)、加齢黄斑変性症(1.7%)、糖尿病網膜症(1.2%)となっており、加齢黄斑変性症の顕在患者数は依然として少ないことが示唆された。また、年齢・性別でみると、女性60代が2.4%と最も高く、次いで男性60代(2.0%)、男性70代(1.9%)が続いている。(図⑤、表②)

ノバルティス ファーマは、2004年に加齢黄斑変性症治療薬「ビスダイン」(一般名:ベルテポルフィン)を発売して以来、新聞への広告掲載や市民公開講座の開催などを通じて、加齢黄斑変性症に対する疾患啓発活動を行ってきました。また、2009年1月21日には、滲出型加齢黄斑変性症の国内外の臨床試験で、初めて有意な視力改善効果がみられたVEGF阻害薬である「ルセンティス」(一般名:ラニビズマブ)の製造販売承認を取得しました1,2。ノバルティス ファーマのホームページには加齢黄斑変性症に関する情報が掲載されており、自己チェックができる「アムスラーチャート」も入手できます。(http://www.novartis.co.jp/

加齢黄斑変性症について

「黄斑」は、眼球後部の網膜の中央部分に位置し、「中心視力」をつかさどっています。加齢によって、この「黄斑」に障害が起こり、視力に問題を引き起こす疾患を加齢黄斑変性症(以下、AMD)といいます。AMDには、萎縮型(ドライ)と滲出型(ウェット)の2つの型があります。萎縮型は網膜の中心部分の細胞機能の低下によって萎縮および壊死が起こるため、視力低下が比較的緩やかであるのに対し、滲出型は、網膜の中心部分に脈絡膜新生血管という異常な血管が発生し、そこからの出血や滲出物により網膜中心部分の細胞が障害され、視力が急速に低下し、重篤な場合には失明に至ることもあります。AMDによる視力低下は「文字や時計が読めない」「料理ができない」「声は聞こえるが、孫の顔が見えない」「目的地にたどり着けない」といった著しい生活の質の低下が引き起こされるため、早期発見・早期治療が特に重要です。AMDは、欧米諸国では50歳以上の失明の主な原因の一つとなっている疾患で、日本でも高齢化に伴い患者数が増加しています。福岡県久山町の住民を対象とした研究では、AMDを有している人は50歳以上の0.87%で、日本での患者数はおよそ43万人、そのうち滲出型は50歳以上の0.67%で、日本での患者数はおよそ33万4000人と推定されています3

〔正常な方の見え方〕 〔中心視力が失われた状態での見え方のイメージ〕
正常な方の見え方 中心視力が失われた状態での見え方のイメージ

<調査概要>

全国の50代-70代の男女個人3,000名へFAXを活用し調査を実施、2,237名から回答があった。調査期間は、2009年1月8日~1月14日。

参考文献

1)
Rosenfeld PJ, Brown DM, Heier JS et al, Ranibizumab for Neovascular Age-Related Macular Degeneration, N Engl J Med 2006;355:1419-31(October 5, 2006).
2)
Brown DM, Kaiser PK, Michels M et al, Ranibizumab versus Verteporfin for Neovascular Age-Related Macular Degeneration, N Engl J Med 2006;355:1432-44(October 5, 2006).
3)
Oshima Y. et al., Risk factors for age related maculopathy in a Japanese population: the Hisayama study, Br. J. Ophthalmol. 2001; 85; 1153-1157

ノバルティス ファーマ株式会社について

ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティスは、約98,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品を販売しています。2007年の売上高は381億米ドル(約4兆4,925億円)で、当期純利益は65億米ドル(約7,717億円)、研究開発費は64億米ドル(約7,552億円)です。詳細はインターネットをご覧下さい。
http://www.novartis.co.jp/

以上

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