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2009年5月26日
報道関係各位
ノバルティス(スイス)が発表しましたリリースの日本語訳(要約)をご参考までにお届けします。
開発中の新規吸入気管支拡張薬QAB149、
慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸機能を既存治療薬より有意に改善1,2
- 海外第III相臨床試験結果より明らかに -
2009年5月21日、スイス・バーゼル発 — 3つの重要な第III相臨床試験の結果によると、ノバルティスが開発中の気管支拡張薬であるQAB149(一般名:indacaterol)は慢性閉塞性肺疾患(COPD: Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の患者さんにおいて、臨床的に意味のある*呼吸機能の改善が投与5分以内に認められ、しかも24時間持続することが明らかになりました3,4,5。
米サンディエゴで開催された米国胸部疾患学会(ATS: American Thoracic Society)2009年度国際会議で発表されたデータによると、長時間作用型β2刺激薬(LABA: long-acting beta2-agonist)であるQAB149は、投与初日から1年間にわたって呼吸機能を有意に改善しました1。また、QAB149は投与された全ての用量において良好な忍容性と全般的に安全なプロファイルを有するということが明らかになりました4,5,6。
1日1回吸入のQAB149は、投与12週後に、プラセボと比較して、全ての用量において主要評価項目である1秒量(FEV1: forced expiratory volume in one second)を有意に改善しました3,4,5。この改善は、投与5分後には認められ、その後も各試験3,4,5の全ての測定時点において認められました。また、INVOLVE試験において、QAB149(300μgおよび600μg)のトラフFEV1(投与24時間後のFEV1)のプラセボとの差は、3カ月時点で170mL(300μg)および170mL(600μg)であり、70mLであったホルモテロール#12μgに対して有意な改善(p<0.001)を示しました。同様に1年時点においては、QAB149ではそれぞれ160mL(300μg)および150mL(600μg)であり、50mLであったホルモテロール#12μgに対して有意な改善(p<0.001)を示しました。
ATSで公表されたデータに加え、ノバルティスが本日発表した新たなデータによると、QAB149の150µgおよび300µgは、投与12週後のトラフFEV1において、オープンラベルのチオトロピウム18µgよりも、それぞれ50mlと40mlの改善を達成しました2。この試験のより詳しい結果は、年内に発表される予定です。
米ネブラスカ大学医療センターの呼吸器・集中治療部門のスティーブンI.レナード教授は次のように述べています。「気管支拡張薬による治療は、COPD患者さんの症状管理における第一選択肢であり、長時間作用型の気管支拡張薬には様々なメリットがあります。ATSで発表されたindacaterolのデータは、1日1回投与による気管支拡張効果は、COPDの現在の治療方法にとって重要な追加療法となり得ることを示唆しています」。
COPDは進行性の致死的な呼吸器疾患であり、世界で2億1000万人が罹患しています7,8。COPDは一般にたばこの煙とその他有害なガスによって引き起こされますが、その特徴は、恒常的な気流制限により、息切れなどの呼吸器症状を引き起こすことにあります8。世界保健機関(WHO)によると、COPDは2030年までに第3位の死因となることが予想されています9。気管支拡張剤は肺の気道を広げる薬剤の総称です。COPDを治すことは難しく、長時間作用型の気管支拡張剤を使って気流を改善することが症状管理の中心となっています10。
ノバルティス ファーマ社のグローバル開発部門の責任者であるトレバー・マンデル医学博士(Trevor Mundel,MD)は次のように述べています。「COPDのような呼吸器疾患の患者さんのため、ノバルティスは様々な治療法の開発に取り組んでいます。QAB149 は,その中において呼吸器の健康状態を改善するための医薬品ポートフォリオの基盤となる可能性をもっています」。
現在QAB149は欧州連合(EU)と米国において規制当局による審査を受けています。QAB149が承認されれば,呼吸器疾患におけるアンメット・ニーズを満たすべく開発されているノバルティスの配合剤を含む製品ポートフォリオの中で,基盤となる製品となる可能性があります。
なお、QAB149の日本での開発段階は現在、第III相臨床試験中です。
更なる試験結果
1年間にわたって行われたINVOLVE試験において、QAB149は、ホルモテロール#1日2回投与に比較して、症状(咳、喘鳴、息切れ、痰の産生および色など)のコントロールを改善しました11。さらに、QAB149による治療は、COPDの初発増悪までの期間をプラセボと比較して有意に延長しました12。
最も多く報告された有害事象は鼻咽頭炎、上気道感染、頭痛、および吸入後の咳嗽でした。この咳嗽は一般に忍容性が高く、その有無が臨床試験参加被験者の試験継続に影響することはありませんでした。
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。
ノバルティスについて
ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、高品質かつ安価なジェネリック医薬品、予防のためのワクチン・診断関連事業、そしてコンシューマー向けの一般用医薬品、コンタクトレンズ、動物用医薬品など、幅広い分野の製品を提供しています。ノバルティス グループ全体の2008年の売上高は415億米ドル、純利益は82億ドル、研究開発費は72億米ドルでした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約96,700人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.com
参考文献