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プレスリリース

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2009年10月21日

報道関係各位

ノバルティス(スイス)が発表したリリースの日本語訳(要約)をご参考までにお届けします。

ノバルティスの「タシグナ®」、
慢性骨髄性白血病の一次治療薬として、
「グリベック®」との直接比較試験で主要評価項目を達成

スイス・バーゼル発、2009年10月20日 — ノバルティスは本日、「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)が、同社の画期的な医薬品である「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)*との初の直接比較試験で、主要評価項目においてより良好な治療効果を示したことを発表しました。新たに慢性期のフィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)と診断された成人患者さんの一次治療薬として投与した場合、「タシグナ」は、「グリベック」に比べ、より早く、かつ優れた効果が認められ、また良好な忍容性が見られました5,6

この試験は「ENESTnd」(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+ CML Patients)と呼ばれる第III相試験で、新たにPh+ CMLと診断された患者さんを対象に、2種類の経口治療薬を比較するために行われた、過去最大の国際無作為化比較試験です。「ENESTnd」は、治療開始から12カ月時点で「タシグナ」と「グリベック」の分子遺伝学的寛解(MMR)の差を検証するようにデザインされ、MMRを主要評価項目として承認審査を目指した初めての治験です。また、この比較試験では、副次的評価項目である細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)についても「タシグナ」が優位に優れていました5,6

参考:CML治療の効果判定指標

1)血液学的完全寛解 血液中の白血球数が10,000/μL以下、血小板数が450,000μL以下、かつ脾臓に腫れのない状態
2)細胞遺伝学的大寛解 骨髄中のPh染色体が0-35%
3)細胞遺伝学的完全寛解 骨髄中のPh染色体が消失
4)分子遺伝学的大寛解 血液中のBCR-ABL遺伝子転写量が規定の基準値と比べ0.1%以下

ノバルティス オンコロジー・分子診断事業部門のグローバル責任者であるデビッド・エプスタインは次のように述べています。「当社はタシグナを、Ph+ CMLの発症原因を除去することを目標に、強力かつ選択的にBcr-Ablを阻害する薬剤として開発しました。今回、タシグナが、グリベックに比べてBcr-Ablをより迅速に、より低いレベルまで減少させるということが判明しましたが、これは患者さんに対する治療効果の向上という観点から大きな意味があります。分子レベルで病状を追跡することで、白血病の根本的な原因遺伝子がほとんど検出不可能なレベルまで減少するという深いレベルの効果を達成したかどうかを評価することができます」。

分子レベルの効果を判定する血液検査では、100万個の正常な血液細胞の中に含まれる1個のBcr-Abl遺伝子陽性細胞を検出することができます7。この検査は、Ph染色体を含む細胞を視覚的に検出することを目的に骨髄からのサンプル採取を必要とする、標準的な細胞遺伝学的な検査よりもはるかに精度が高く、かつ患者さんにとってより簡便で非侵襲的な検査です1。分子レベルでのモニタリングは、CMLの残存病変を最も詳細なレベルで検出できます10

過去の臨床試験において、分子遺伝学的反応性はPh+ CMLの予測因子であることが明らかになっています。治療開始から12カ月以内にMMR(Bcr-Ablが標準的ベースライン値に比べて0.1%以下に減少)を達成したPh+ CMLの患者さんの100%が、少なくとも5年間、病期が進行することなく生存しています8。こうした試験に参加した患者さんのフォローアップは現在も続いています。

ENESTndの結果の詳細は12月に米ルイジアナ州ニューオリンズで開催される米国血液学会(ASH)の第51回年次総会に速報として抄録が提出される予定です。

新たにPh+ CMLと診断された患者さんに対する一次治療を目的とする「タシグナ」の臨床試験には、他にオープンラベル・単一アーム・多施設共同の「Gruppo Italiano Malattie Ematologiche dell’Adulto (GIMEMA)」第II相試験が現在進行中です。また、米テキサス州ヒューストンのM.D.アンダーソンがんセンターで現在実施されている、オープンラベル・単一施設の第II相NCT00129740試験もあります。本年の欧州血液学会(EHA)で発表された、GIMEMA試験で得られた新データによると、「タシグナ」の投与を受けた患者さんの85%は治療12カ月時点でMMRを達成していました。これらのデータは、「グリベック」のこれまでのデータと比較すると、CMLの病勢をより迅速に軽減し得ることを示しています9

試験の詳細

ENESTnd は無作為化・オープンラベル・多施設共同の第III相試験で、新たに慢性期のPh+ CMLと診断された成人患者さんにおいて「タシグナ」と「グリベック」の有効性と安全性を比較する試験です5,6

ENESTnd は世界の220の施設で、846名の患者さんを対象に実施されています。患者さんは「タシグナ」400 mg1日2回投与群(n = 281)、「タシグナ」300 mg1日2回投与群(n = 282)、「グリベック」400 mg1日1回群(n = 283)に無作為に割り付けられています。主要評価項目は12カ月でのMMR、副次的評価項目は治療開始12カ月時点までにおける細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)で、フォローアップ期間は5年間を予定しています5,6

*
Known as Gleevec® (imatinib mesylate) tablets in the US, Canada and Israel.

参考文献

  1. NCCN Practice Guidelines in Oncology – v.1.2010. Chronic Myelogenous Leukemia.
  2. Sessions J. Chronic Myeloid Leukemia in 2007. http://www.amcp.org/data/jmcp/pages%204-7.pdf. Accessed September 2009.
  3. National Cancer Institute. General Information About Chronic Myelogenous Leukemia (PDQ). http://www.cancer.gov/cancertopics/pdq/treatment/CML/patient/. Accessed March 2009.
  4. Tasigna (nilotinib) European Summary of Characteristics. Novartis AG. http://www.tasigna.com/en/tasigna-product-information.jsp#.
  5. Novartis data on file
  6. A Study of Imatinib Versus Nilotinib in Adult Patients With Newly Diagnosed Philadelphia Chromosome Positive (Ph+) Chronic Myelogenous Leukemia in Chronic Phase (CML-CP). http://clinicaltrials.gov/ct2/show?term=ENEST&rank=3. Accessed October 2009.
  7. Kurzrock R, Talpaz M. The molecular pathology of chronic myelogenous leukaemia. Br J Haematol. 1991 Oct; 79 Suppl 1:34-7.
  8. Druker BJ, Guilhot F, O’Brien SG, et al. Five-Year Follow-up of Patients Receiving Imatinib for Chronic Myeloid Leukemia. N Engl J Med. 2006; 355(23):2408-2517.
  9. Rosti, G et al. Nilotinib for the Frontline Treatment of Ph+ Chronic Myeloid Leukemia. Blood. Published online October 12, 2009. http://bloodjournal.hematologylibrary.org/cgi/content/abstract/blood-2009-07-232595v1
  10. Jabbour E, Cortes J, Kantarjian H, et al. Molecular Monitoring in Chronic Myeloid Leukemia Response to Tyrosine Kinase Inhibitors and Prognostic Implications. Cancer. DOI10.1002/cncr.23427. Published online 17 March 2008.

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。

ノバルティスについて

ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、高品質かつ安価なジェネリック医薬品、予防のためのワクチン・診断関連事業、そしてコンシューマー向けの一般用医薬品、コンタクトレンズ、動物用医薬品など、幅広い分野の製品を提供しています。ノバルティス グループ全体の2008年の売上高は415億米ドル、純利益は82億ドル、研究開発費は72億米ドルでした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約99,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.com

以上

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