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プレスリリース

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2010年5月11日

報道関係各位

ノバルティス ファーマ株式会社

全国の50代から70代の男女対象、眼疾患に関する意識調査

加齢黄斑変性症を「目の病気」と正しく知っていたのはわずか2割

進行が早く、放置すると失明の危険性もある加齢黄斑変性症
罹患リスクが高まる年代で、過去1年間に全く眼科を受診していない方が65%

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、2010年2月に、全国の50代から70代の男女3,000名に対し、「加齢黄斑変性症」を中心とする眼疾患に関するインターネット意識調査を実施しました。

その結果、加齢黄斑変性症という「疾患名」は全体の4割(40.6%)の方が「知っている」と回答し、昨年、同様の調査を実施した際の認知度(31.3%)よりも上昇していました。しかし今回の調査では、加齢黄斑変性症が「身体のどの部分の病気か」までを尋ねた結果、「目の病気」と回答した方は、疾患名を知っていると回答した方の約6割(58.5%)、全体ではわずか2割(23.8%)しかいないことがわかりました。疾患名を知っていると回答した方でも、残りの4割は「皮膚の病気」と誤解していたり、「わからない」と回答しました。

また、加齢黄斑変性症を目の病気と認知している方の中でも、加齢黄斑変性症の4大症状のうち、「視力が低下する」、「見たい部分がゆがんで見える」という症状を知っている方はそれぞれ5割強(57.5%/55.8%)、「見たい部分が黒くなって見える」は約4割(38.2%)、「コントラストが低下する」は2割(20.7%)にとどまりました。症状への認知の低さは、発症時の見過ごしにつながる可能性もあるため、疾患名のみならず、加齢黄斑変性症が身体のどの部位の疾患で、どのような症状があるかまで啓発する必要があることがわかりました。

さらに、眼科の受診経験を尋ねたところ、過去1年間の眼科の受診経験者は全体の3割強(35.0%)にとどまりました。それより以前に受診した方が約5割(49.3%)、これまで1度も受診したことのない方が1割強(15.7%)と、加齢黄斑変性症の罹患率が高まる50歳以上であっても、全体の6割強(65.0%)の方が過去1年間(つまり定期的)に眼科を受診していない実態が明らかになりました。

今回の結果を受け、滋賀医科大学眼科学講座教授の大路正人先生は、次のように述べています。「本調査結果から、加齢黄斑変性症は疾患名を知らせるだけでは不十分で、目の中の網膜の疾患であるということと、4大症状まできちんとご理解いただけるよう、これまで以上の啓発が重要であることを認識させられました。この疾患は進行が早く、治療せずに放置していると、失明*に至ることもありますので、早期に発見・治療をすることが、その後のQOL(生活の質)にも大きく影響します。早期発見のためには、アムスラーチャートという簡単に自己チェックできるシートもありますが、家の中の障子や風呂場のタイルなど格子状の物を利用しても見え方の異常はチェックできます。50歳以上の方は、普段から「ものの見え方」に意識していただき、見たい部分がゆがむ、見たい部分が見えにくいという症状以外にも、視力やコントラストの低下など、見え方に普段より違和感がある場合には、すぐに眼科医に相談していただきたいと思います」

*
AMDによる失明は、光を全く感じられなくなるわけではなく、視野中心部の視力(中心視力)が失われる状態を言います。

<調査仕様>

実施時期:
2010年2月26日~3月8日
調査手法:
インターネット調査(70代の方では一部代理回答を含む)
調査対象:
全国の50代から70代の男女3,000名

<主な調査結果のサマリー>

加齢黄斑変性症を「目の病気」と認知していたのは、全体の約2割
加齢黄斑変性症の疾患名の認知率は40.6%(1,219人)であった。しかしながら、この疾患名を知っていると回答した人に加齢黄斑変性症が身体のどの部分の病気かを尋ねたところ、「目の病気」として認知していたのは1,219人中の58.5%(714人)であり、これらの方は全体の23.8%であることが分かった。残りの回答では、「皮膚」に関連する病気と誤解している人(327人)や、「わからない」(155人)などが占めた。他の眼疾患の疾患名までの認知率は、白内障が99.6%、緑内障が99.0%、糖尿病網膜症が76.9%と高く、疾患名認知だけで比較しても、加齢黄斑変性症は依然として十分に知られていない疾患であることが示された。(図1)
加齢黄斑変性症を目の病気と知っていても、症状までは知らない
加齢黄斑変性症を目の病気と認知している714人に、症状について尋ねたところ、加齢黄斑変性症の4大症状のうち、「視力が低下する」は57.5%(410人)、「見たい部分がゆがんで見える」が55.8%(398人)とそれぞれ半数程度、「見たい部分が黒くなって見える」は38.2%(273人)、「コントラストが低下する」については20.7%(148人)と、具体的な症状まで把握している方は少ないことが明らかになった。(図2)
過去1年間に眼科を受診したのは、全体の3割強
加齢黄斑変性症は50歳以上で罹患率が高まり、定期的な検査が望まれるものの、今回の調査対象者の中で、過去1年間に眼科を受診したことがあるのは35.0%であった。それ以外の方は「過去1年より以前に受診したことがある」が49.3%、「これまでに一度も受診したことはない」が15.7%であり、全体の約6割強の方が、過去1年間に1度も眼科を受診していない実態が明らかになった。(図3)

<その他の調査結果>

図4-1. 眼科受診検討レベル

加齢黄斑変性症、症状の種類・進行度によっては受診せず
本調査の対象者3000人のうち、加齢黄斑変性症の4大症状(図4-1)について、軽度であっても眼科受診を検討すると回答した割合は、「見たい部分が黒く見える」(87.7%)、「見たい部分がゆがんで見える」(83.5%)、「視力が低下する」(36.3%)、「コントラストが低下する」(35.9%)の順に高い結果を示した。このうち、「視力が低下する」と「コントラストが低下する」では、中度まで進行して受診を検討するという回答がそれぞれ約5割であり、重度に至らないと検討しないという回答も約1割みられた。(図4-2)
家族・友人・知人からの情報入手、他の疾患よりも少ない
目の病気(白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症)について、疾患名を知っていると回答した人に、どのようなメディア、場所、人から情報を入手しているかを尋ねたところ、最も身近な「家族・友人・知人」が主な情報源となっている場合が多いことが分かった【白内障(57.3%)、緑内障(46.9%)、糖尿病網膜症(32.1%)】。しかし加齢黄斑変性症についてはわずか20.1%にとどまり、加齢黄斑変性症は、家族・友人・知人ともに認知度が低く、早期発見が他の疾患より遅れる可能性が示唆された。(図5)

ノバルティス ファーマは、2004年に加齢黄斑変性症治療薬「ビスダイン」(一般名:ベルテポルフィン)を発売して以来、新聞への広告掲載や市民公開講座の開催などを通じて、加齢黄斑変性症に対する疾患啓発活動を行ってきました。2009年3月より、滲出型加齢黄斑変性症の国内外の臨床試験で、初めて有意な視力改善効果がみられたVEGF阻害薬である「ルセンティス®」[一般名:ラニビズマブ(遺伝子組換え)]を発売しています。また、ノバルティス ファーマは、加齢黄斑変性症の疾患啓発・情報提供を行うためのウェブサイト「加齢黄斑ドットコム」(http://www.kareiouhan.com)を開設しています。当サイトでは、加齢黄斑変性症に対して不安をお持ちの方や、自覚症状に気付かれた方が、お住まいの地域において、加齢黄斑変性症の治療が可能な施設を検索できる『眼科施設検索』の機能を設けています。また、自己チェックができる「アムスラーチャート」を入手できます。

加齢黄斑変性症について

加齢黄斑変性症は、欧米諸国では50歳以上の失明の主な原因の一つとなっている疾患で、日本でも高齢化に伴い患者数が増加しています。加齢黄斑変性症になると視野中心部の視力(中心視力)が悪化し、「文字や時計が読めない」「料理ができない」「声は聞こえるが、顔が見えない」「目的地にたどり着けない」といった著しい生活の質の低下を伴い、重篤な場合には社会的失明と呼ばれる状態を引き起こします。こうならないためにも早期発見・早期治療が大変重要です。福岡県久山町の住民を対象とした研究では、病気の進行が早く急激に視力が低下する滲出型加齢黄斑変性症を有している人は50歳以上のおよそ1.3%でした1) 。このデータから、日本での滲出型加齢黄斑変性症の患者数はおよそ70万人と推定されます。

参考文献:

1)
安田 美穂:あたらしい眼科 26(1):25-30,2009

ノバルティス ファーマ株式会社について

ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2009年の売上高は443億米ドル、 研究開発費は75億米ドルでした。ノバルティスは、約100,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。(http://www.novartis.co.jp/

以上

プレスリリース全文はPDFファイルをご参照下さい。

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