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2010年6月9日
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
ノバルティス(スイス)が発表しましたリリースの日本語訳(要約)をご参考までにお届けします。
ノバルティスの「ゾメタ®」、化学療法に追加投与することで、
新たに多発性骨髄腫と診断された患者さんの全生存期間を有意に改善
2010年6月5日、バーゼル発 - 米国イリノイ州シカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO: American Society of Clinical Oncology)の第46回年次総会で発表された新しいデータによると、第一選択である化学療法に経口のクロドロネートを追加投与した場合と比較して、「ゾメタ」(一般名:ゾレドロン酸)を追加投与することで、新たに多発性骨髄腫と診断された患者さんの全生存が16%(P=0.0118)、無増悪生存が12%(P=0.0179)と大幅に改善したことが発表されました1。Myeloma IXと呼ばれる2000名近い患者さんを対象とした本試験では、骨合併症(骨関連事象:SRE)に対する薬剤の効果に関わらず、「ゾメタ」は5.5カ月の生存率改善を示しました1。また「ゾメタ」は、SREの相対リスクをクロドロネートに比べて24%低下させ(P=0.0004)、多発性骨髄腫に関連するSREの予防においてクロドロネートを有意に上回る結果を示しました1。
「ゾメタ」は、多発性骨髄腫およびさまざまながん(乳がん、前立腺がん、肺がん、その他固形がん)の骨転移において、骨合併症を減少あるいは遅延させるための治療薬、ならびに悪性高カルシウム血症(HCM)の治療薬として、100カ国以上の国で承認されています2。「ゾメタ」は、がんの治療において最も広く使用されているビスホスホネート製剤であり、これまでに世界中で350万人以上の患者さんの治療に使用されています3。
ギリシャのアテネにあるアレクサンドラ総合病院、アテネ大学薬学部、臨床治療学/オンコロジー部門のエヴァンゲロス・テルポス医師(Dr. Evangelos Terpos)は、次のように述べています。「化学療法にゾレドロン酸を追加投与することで、多発性骨髄腫の患者さんの生存率が大幅に改善されることが大規模な独立第III相試験で明らかになったのは、今回が初めてです。これらのデータは、ゾレドロン酸によって多発性骨髄腫の患者さんの生存期間を延長できる可能性があることを示唆しています」。
ASCOでは、この他に、閉経前のホルモン感受性早期乳がん患者さんを対象に行われた第III相臨床試験、ABCSG-12 (Austrian Breast & Colorectal Cancer Study Group-12)の長期追跡結果が発表されました4。今回報告された5年間フォローアップの解析結果によれば、術後のホルモン療法に「ゾメタ」を追加投与することで、無病生存が32%改善(HR=0.68 [95%CI 0.51,0.91], P=0.009)することが示され、この結果は2008年にASCOで発表された本試験のより短い追跡期間の結果5と同様でした。米国およびEUでは、ABCSG-12の結果を基に乳がんのアジュバント療法として、「ゾメタ」の承認申請が行われました。
治験統括医であるウィーン医科大学外科学教授のマイケル・ナント医学博士(Michael Gnant,MD)は、次のように述べています。「この5年間の長期追跡データは、がん専門医と患者さんにとって喜ばしいことです。というのもこれらのデータは、術後のホルモン療法にゾレドロン酸を追加投与することで再発のリスクを減少できることを実証しているからです。この適応が認可されれば、早期の乳がんの患者さんに対し乳がん再発のリスクをさらに低減する機会を提供できます」。
Myeloma IX試験の詳細1
Myeloma IXは、骨疾患の重症度、全生存期間改善の観点から、「ゾメタ」の静注(IV)(3~4週間ごとに4mgを投与)と経口のクロドロネート(1600 mg/日)を比較した、第III相前向き・多施設・無作為化・比較対照試験です。国際病期分類(ISS)で新たにステージI、II、またはIIIと診断された、合計1,960名の英国の評価可能な多発性骨髄腫の患者さんが、全身状態、インフォームド・デシジョン、インフォームド・コンセントに基づいて、intensivetreatment群とnon-intensive treatment群のいずれかに登録されました。両治療群において、患者さんは、二種類の第一選択療法(導入化学療法)のどちらかと、クロドロネートあるいは「ゾメタ」の組み合わせの計4群に無作為に割り付けされました。
本試験の主要評価項目は全生存(OS)、無増悪生存(PFS)、そして奏効率でした。OSは、無作為割り付けの後、何らかの原因による死亡までの期間、またPFSは、無作為割り付けから疾患の進行あるいは死亡までの期間として定義されています。SRE(骨折、骨への放射線投与、骨の手術、骨病変および/または脊髄圧迫)および安全性などが副次的評価項目に含まれました。
3.7年のフォローアップ期間(中央値)では、「ゾメタ」の追加投与により、経口クロドロネートと比較して、死亡リスクは16%低減(P=0.0118)、無増悪生存イベントのリスクは12%低下しました(P=0.0179)。SREを経験した患者さんの割合は、「ゾメタ」投与群ではクロドロネート投与群に対し、24%減少しました(35.3%に対し27.0%;P=0.0004)。「ゾメタ」による延命効果は、新たに多発性骨髄腫と診断されたステージI、II、またはIIIの患者さんで確認されました。さらに全生存期間延長効果は、SREに対する抑制効果によるものとは独立して確認されました。
「ゾメタ」の忍容性プロファイルは確立されており、本試験の結果はこれまでのプロファイルと同様でした。「ゾメタ」およびクロドロネートの治療群で発生した顎骨壊死(ONJ)はそれぞれ、3.6%と0.3%でした。腎臓の影響は、両治療群で同様であったことが報告されています。
ABCSG-12試験は、多施設・オープンラベルの第III相試験で、エストロゲン受容体陽性を示し腋窩リンパ節転移数が10未満の閉経前女性(ステージI/IIの乳がん患者さん)1,803名を対象に実施されました。患者さんは術後、卵巣機能を抑制するためのゴセレリン治療を開始した後に本試験に登録され、無作為に(1)アナストロゾール+「ゾメタ」、(2)アナストロゾール単独、(3)タモキシフェン+「ゾメタ」、(4)タモキシフェン単独の4つの試験群のいずれかに割り付けられました。治療期間は3年、フォローアップ期間の中央値は62カ月でした。
同試験の主要評価項目は、全4 群における無病生存でした。無再発生存、全生存および骨密度が、副次的評価項目でした。無病生存とは、無作為割り付けの後、患者さんに局所再発、対側性乳がん、遠隔転移、続発性がんおよび/または何らかの疾患による死亡がみられなかった期間として定義されました。無再発生存とは、無作為割り付けの後、患者さんに局所再発、対側性乳がん、遠隔転移および/または続発性がんがみられなかった期間として定義されました。骨密度は、副試験の主要評価項目でした。探索的評価項目には、無骨転移生存が含まれました1。
フォローアップ期間の中央値は62 ヵ月で、ホルモン療法単独の場合と比べて、「ゾメタ」を併用した場合の無病生存イベントリスクは32%減少しました(P=0.009)。この最新解析でも、引き続き、タモキシフェンとアナストロゾール間では違いがみられないものの、「ゾメタ」の追加投与による無病生存の大幅な改善が明らかになっています(両群HR=0.68)。全体的に、副作用はこれまでの薬剤プロファイルと一致していました。本試験では、腎不全の事例はみられず、またONJ の事例も確認されませんでした。
参考文献
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。
ノバルティスについて
ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、高品質かつ安価なジェネリック医薬品、予防のためのワクチン・診断関連事業、そしてコンシューマー向けの一般用医薬品、コンタクトレンズ、動物用医薬品など、幅広い分野の製品を提供しています。ノバルティス・グループ全体の2009年の売上高は443億米ドル、研究開発費は75億米ドルでした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約100,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.com
以上