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2010年6月23日

報道関係各位

ノバルティス ファーマ株式会社

ノバルティス(スイス)が発表しましたリリースの日本語訳(要約)をご参考までにお届けします。

「タシグナ®」、慢性骨髄性白血病の一次治療薬として米国で承認を取得
「グリベック®」を有意に上回る効果をデータで立証

2010年6月17日、バーゼル発 - 本日、優先審査品目に指定されていた「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)が、初発の慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)成人患者さんの一次治療薬として、米食品医薬品局(FDA)から承認を取得しました。今回の承認により、「タシグナ」は、「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)*の登場以来、初発のCML患者さんの治療に大きな進展をもたらすであろう最初の新しい治療選択肢となります。

今回の米国における承認は、ENESTnd (Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+ CML Patients)と呼ばれる第III相臨床試験の結果に基づくものです。試験の結果は、6月17日発行の「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」(NEJM)誌に掲載されています。

ノバルティス オンコロジー事業部プレジデントのエルベ・オプノーは、「より早期に深い効果が得られる『タシグナ』によって、初発のCML患者さんにさらに有効性の高い新たな治療選択肢をお届けできます」と述べています。

「タシグナ」は、Ph+ CMLにおいて白血病細胞が生じる原因となるBcr-Ablタンパクを強力かつ選択的に阻害し、グリベック抵抗性のCML患者さんで観察されている様々なBcr-Abl遺伝子の変異に対しても効果を発揮します2。「タシグナ」は、創成からわずか21ヶ月後に最初の臨床試験が開始され、2007年には二次治療薬として欧米で初の承認を取得しています。

既に発表されているように、「グリベック」との直接比較を目的とした主要な試験において、「タシグナ」は治療有効性の主要な評価項目において「グリベック」を上回る効果を示しました。「タシグナ」では、Bcr-Ablタンパクを「グリベック」より早期に減少させ、その結果、治療開始から12ヶ月という早い時点において病期進行率の改善がみられています1。MMR(分子遺伝学的寛解)は、Bcr-Abl陽性白血病細胞の大幅な減少を意味しており、Ph+ CMLの患者さんの長期予後を予測する上で重要な治療上の指標と見なされています3-5

「タシグナ」は、MMR、CCyR(complete cytogenetic response、細胞遺伝学的完全寛解:フィラデルフィア染色体が検出されない状態)のいずれにおいても、「グリベック」を上回る効果を示しました1

ENESTnd試験は、無作為化・非盲検・多施設共同の第III相試験で、初発慢性期のPh+ CMLの成人患者さんにおける「タシグナ」の有効性及び安全性を、「グリベック」を対照として検討する過去最大規模の国際無作為化比較試験です。

同試験において、移行期または急性期への病期の進行は、「グリベック」投与群では17名の患者さんにみられた一方、「タシグナ」投与群では2名でした。また、「タシグナ」は良好な忍容性を示しました。有害事象により試験を中止した患者さんは、「グリベック」400 mg 1日1回投与群よりも「タシグナ」300 mg 1日2回投与群投与群の方が少ないという結果でした。本試験において、500ミリ秒を超えるQT間隔延長が観察された患者さんはみられず1、また、いずれの治療群においても、突然死はありませんでした2

現在、「タシグナ」の一次治療薬としての承認申請が世界各国で行われており、EU、スイス、日本では既に承認申請が行われています。

*
米国、カナダ、イスラエルではGleevec®(メシル酸イマチニブ)錠剤として知られています。

参考資料

  1. Giuseppe Saglio, M.D., Dong-Wook Kim, M.D., Ph.D., Surapol Issaragrisil, M.D., F.R.C.P., F.A.C.P., F.R.C.P.A., F.R.C.Path., Philipp le Coutre, M.D., Gabriel Etienne, M.D., Clarisse Lobo, M.D., Ricardo Pasquini, M.D., Richard E. Clark, M.A., M.D., F.R.C.P., F.R.C.Path., Andreas Hochhaus, M.D., Timothy P. Hughes, M.D., M.B.B.S., Neil Gallagher, M.D., Ph.D., Albert Hoenekopp, M.D., Mei Dong, M.D., M.S, Ariful Haque, M.S., Richard A. Larson, M.D., and Hagop M. Kantarjian, M.D.4 on behalf of the ENESTnd investigators - ENESTnd: A Randomized Comparison of Nilotinib and Imatinib for Newly Diagnosed Chronic Myeloid Leukemia - The New England Journal of Medicine 2010 June 17;362(24): Pages 2251-2259.
  2. Swords R, Mahalingam D, Padmanabhan S, et al. Nilotinib: optimal therapy for patients with chronic myeloid leukemia and resistance or intolerance to imatinib. Drug Des Devel Ther. 2009 Sep 21;3:89-101.
  3. Hochhaus A, O'Brien SG, Guilhot F,et al. IRIS Investigators. Six-year follow-up of patients receiving imatinib for the first-line treatment of chronic myeloid leukemia. Leukemia. 2009 Jun;23(6):1054-61.
  4. Müller MC, Hanfstein B, Erben P, et al. Molecular response to first line imatinib therapy is predictive for long term event free survival in patients with chronic phase chronic myelogenous leukemia - an interim analysis of the randomized German CML Study IV. Blood (ASH Annual Meeting Abstracts) 2008., 112: Abstract 333.
  5. Baccarani M, Cortes J, Pane F, et al. Chronic myeloid leukemia: an update of concepts and management recommendations of European LeukemiaNet. J Clin Oncol. 2009 Dec 10;27(35):6041-51.

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。

ノバルティスについて

ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、高品質かつ安価なジェネリック医薬品、予防のためのワクチン・診断関連事業、そしてコンシューマー向けの一般用医薬品、コンタクトレンズ、動物用医薬品など、幅広い分野の製品を提供しています。ノバルティス グループ全体の2009年の売上高は443億米ドル、研究開発費は75億米ドルでした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約100,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.com

以上

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