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2010年9月1日

報道関係各位

ノバルティス ファーマ株式会社

ノバルティス(スイス)が発表しましたリリースの日本語訳(要約)をご参考までにお届けします。

「タシグナ®」、優先審査を経て
慢性骨髄性白血病の一次治療薬としてスイスで承認を取得

2010年8月27日、バーゼル発 - スイスの医薬品庁であるスイスメディック(Swissmedic)は、初発慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)成人患者さんの一次治療薬として、「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)300 mg 1日2回投与の使用を承認しました。「タシグナ」は、「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)*の登場以来、初発のCML患者さんの治療に大きな進展をもたらすであろう初めての新しい治療選択肢となります。

「タシグナ」は、ENESTndと呼ばれる第III相臨床試験において、治療開始から12ヶ月時点で、分子遺伝学的寛解(MMR: major molecular response)および細胞遺伝学的寛解(CCyR: complete cytogenetic response)の達成と、病期進行の抑制において、現在の標準治療である「グリベック」を上回る効果が実証されました。スイスメディックはこの良好な結果に基づいて「タシグナ」を優先審査品目に指定した結果、この度承認しました。これらの試験結果は今年6月に「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」(NEJM)誌1に掲載されており、またフォローアップ期間中央値18ヶ月のデータが米国臨床腫瘍学会(ASCO)の2010年年次総会で発表されました。

米食品医薬品局(FDA)は今年6月、「タシグナ」を一次治療薬として承認しており、現在世界各国で審査が行われています。

ノバルティス オンコロジー事業部プレジデントのエルベ・オプノーは次のように述べています。「『タシグナ』は2007年、『グリベック』投与後の二次治療薬としてスイスで初めて承認されました。この度『タシグナ』が一次治療薬としての承認を受け、新たにCMLと診断された患者さんに、病期の進行を遅らせる上でさらに効果的で新しい選択肢を提供できることを嬉しく思います」

「タシグナ」は、Ph+ CMLにおいて白血病細胞が生じる原因となるBcr-Ablタンパクを強力かつ選択的に阻害します2,3。また、「グリベック」抵抗性に関与していると考えられるさまざまなBcr-Abl遺伝子の変異に対しても効果を発揮します4

既に発表されているように、「タシグナ」は「グリベック」との直接比較を目的とした主要な試験において、治療有効性の主要な評価項目において「グリベック」を上回る効果を示しました。「タシグナ」は、「グリベック」に比し、Bcr-Ablタンパクを早期に減少させ、その結果、治療開始からわずか12ヶ月という早い時点で、より高い病期進行抑制効果を示しました1。MMR(分子遺伝学的大寛解)はBcr-Abl陽性白血病細胞の大幅な減少を意味しており、Ph+ CMLの患者さんの長期予後を予測する上で重要な治療上の指標と見なされています5-7。また、「タシグナ」は、治療開始から12ヶ月時点において、MMRおよびCCyR(このがんの特徴であるフィラデルフィア染色体が検出されない状態)のいずれにおいても、「グリベック」1を上回る効果を示しました。

ENESTnd試験(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+ CML Patients)は無作為化・非盲検・多施設共同の試験で、初発慢性期のPh+ CMLの成人患者さんにおける「タシグナ」の有効性および安全性を、「グリベック」を対照として検討する過去最大規模の国際共同無作為化比較試験です。

12ヶ月時点で、イマチニブ投与群では11名の患者さんが移行期あるいは急性転化期に進行したのに対し、ニロチニブ投与群で移行期あるいは急性転化期に進行した患者さんは2名でした。本試験で「タシグナ」は良好な忍容性を示しました。有害事象により試験を中止した患者さんは、「グリベック」400 mg 1日1回投与群よりも「タシグナ」300 mg 1日2回投与群の方が少ないという結果でした。このENESTnd試験は現在も継続中です。

*
米国、カナダ、イスラエルではGleevec®(メシル酸イマチニブ)錠剤として知られています。

参考資料

  1. Saglio G, Kim D-W, Surapol Issaragrisil S, et al. Nilotinib versus imatinib for newly diagnosed chronic myeloid leukemia. N Engl J Med. 2010 Jun 17;362(24):2251-9.
  2. Tasigna® (nilotinib) European Summary of Product Characteristics. Novartis AG. http://www.tasigna.com/en/tasigna-product-information.jsp#.
  3. Novartis data on file.
  4. Swords R, Mahalingam D, Padmanabhan S, et al. Nilotinib: optimal therapy for patients with chronic myeloid leukemia and resistance or intolerance to imatinib. Drug Des Devel Ther. 2009; 3: 89-101.
  5. Hochhaus A, O'Brien SG, Guilhot F,et al. IRIS Investigators. Six-year follow-up of patients receiving imatinib for the first-line treatment of chronic myeloid leukemia. Leukemia. 2009 Jun;23(6):1054-61.
  6. Müller MC, Hanfstein B, Erben P, et al. Molecular response to first line imatinib therapy is predictive for long term event free survival in patients with chronic phase chronic myelogenous leukemia - an interim analysis of the randomized German CML Study IV. Blood (ASH Annual Meeting Abstracts) 2008, 112: Abstract 333.
  7. Baccarani M, Cortes J, Pane F, et al. Chronic myeloid leukemia: an update of concepts and management recommendations of European LeukemiaNet. J Clin Oncol. 2009 Dec 10;27(35):6041-51.

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。

ノバルティスについて

ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、高品質かつ安価なジェネリック医薬品、予防のためのワクチン・診断関連事業、そしてコンシューマー向けの一般用医薬品、コンタクトレンズ、動物用医薬品など、幅広い分野の製品を提供しています。ノバルティス・グループ全体の2009年の売上高は443億米ドル、研究開発費は75億米ドルでした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約102,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.com

以上

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