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2010年9月3日
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
「敬老の日」を前に、高齢者の高血圧治療に関する実態調査を実施
家庭での「血圧の目標値」について
正確に把握していない高齢の高血圧患者さんが約6割
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、「敬老の日」を前に、全国の70歳以上の通院(服薬)中の高血圧患者さん男女300名に対し、高血圧治療に関するFAX調査を実施しました(2010年8月実施)。
日本の高血圧患者さんの年代別の割合は、50代が47.2%、60代で61.4.%、70歳以上では72.3%と、加齢とともに患者数が増加する傾向にあります(平成18年国民健康・栄養調査)。急速な高齢者人口の増加とともに、高齢の高血圧患者さんの数も今後さらに増加すると予想されており、その治療の重要性はますます高まってきています。
今回の調査の結果から、「血圧はここまで下げなければならない」という血圧の目標値について、医師から説明・指導を受けていたのは全体の半数(150人)で、これらの患者さんは、目標値を指導されていない患者さんと比べて、定期的な血圧測定を実践している割合が高い傾向にあることがわかりました。一方、説明・指導を受けていない患者さん(150人)の約半数は、医師から血圧の目標値について説明・指導を受ければ、「それまで以上に治療に取り組む」など、治療意識に変化が生じる可能性があることも示されました。
さらに、血圧の目標値について説明・指導を受けた患者さんに、家庭での血圧測定の際に目標とすべき値についてたずねたところ、約7割が医師から指導された目標値を覚えていましたが、「家庭での血圧値は覚えていない」や「家庭での血圧値は説明されていない」という回答があわせて約3割おり、病院と家庭のいずれの目標値も説明・指導を受けていない患者さんとあわせると、全体で6割強(197人/65.7%)が、家庭での血圧の目標値について正確に把握していない実態が明らかになりました。
また、「最近、病院で測定した血圧値」を聞いたところ、測定値を回答した方の約半数が、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009 1)」で推奨されている高齢者の降圧目標値「140/90mmHg未満」を達成しておらず、より厳格な血圧管理を行うことの必要性が示唆されました。
今回の調査結果について、大阪大学名誉教授、大阪府立急性期・総合医療センター院長の荻原俊男先生は、次のように述べています。「高齢社会の進展にともない、今後もますます重要となる高齢の高血圧患者さんの治療において、改めて医師から患者さんへの降圧目標値の説明・指導の促進が大切であることを、本調査結果より認識しました。降圧目標値の指導により定期的な血圧測定が実施され、治療に意欲的になる方もいるということで、高齢の患者さんは医師の説明を重視していることがわかります。
今年に入り、日本人の高齢者を対象とした大規模臨床試験(VALISH Study)で、JSH2009が提唱している「150mmHgを中間目標とし、最終的には140mmHg未満を降圧目標値とすること」が妥当であると確認されました。今後、高血圧診療に携わる医師は、高齢の患者さんにも繰り返し降圧目標値をお伝えし、患者さんもこのJSH2009の降圧目標値を知って、ご自身の目標値と照らし合わせながら、今後の治療の目標にしていただきたいと思います。また、ご自身の目標値を聞いていない患者さんは、ぜひ次回の診療から医師にたずねていただきたいと思います」
参考資料
【調査仕様】
【主な調査結果のサマリー】
「VALISH Study」について
「VALISH Study(Valsartan in Elderly Isolated Systolic Hypertension Study)」は、日本高血圧学会の理事で構成された運営委員会によって企画・設計・実施された医師主導の臨床試験で、全国461施設が参加しました。試験は、高齢の日本人高血圧患者(70~84歳/平均76.1歳)3260例を対象に、厳格降圧群(目標収縮期血圧:140mmHg未満)と緩徐降圧群(目標収縮期血圧:140mmHg以上150mmHg未満)に無作為に割付け、それぞれの降圧目標値まで高血圧治療薬「ディオバン®(一般名:バルサルタン)」で治療した場合の心血管イベントの発症率を比較検討しました。その結果、両群ともに、血圧は良好にコントロールされ、特に、厳格降圧群では強い降圧効果が示されました1。また、心血管イベントの発現率が試験開始前に予測された半数以下の約3%と極めて低いものでした。そのため両群それぞれの心血管イベントの発現率に差はありませんでした1。また本試験において、副作用により投与中止に至ったのは、厳格降圧群で1.9%、緩徐降圧群で1.2%と両群間に有意差はなく1、これらのことから、「ディオバン」の高齢者における降圧効果と高い忍容性が証明されました。
参考資料
ノバルティス ファーマ社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2009年の売上高は443億米ドル、研究開発費は75億米ドルでした。ノバルティスは、約102,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.co.jp
以上