プレスリリース

2011年2月25日

報道関係各位

ノバルティス ファーマ株式会社

「サーティカン®」効能追加の承認申請
腎移植における拒絶反応の抑制

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、本日、免疫抑制剤(mTOR阻害剤)「サーティカン®(一般名:エベロリムス)」について、新たに「腎移植における拒絶反応の抑制」の効能追加申請を行いました。

「サーティカン」は、細胞の成長、増殖、生存および血管新生などに関わる細胞内情報伝達分子である哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR:mammalian target of rapamycin)に結合し、主に、インターロイキン-2によるT細胞の増殖を抑制することで免疫抑制作用を示すと考えられています。

腎移植は、末期腎不全の患者さんの生存率や全般的なQOLを改善する有効で望ましい治療の選択肢として位置づけられ、毎年、腎移植の実施例数は増加しています。腎移植における免疫抑制療法は、拒絶反応を抑制し、移植された腎臓を長期に生着させるために、極めて重要な役割を担っています。近年、様々な免疫抑制剤が開発され移植腎の生着率が向上している一方で、免疫抑制療法にともなう副作用は依然として課題とされており、副作用により免疫抑制剤を減量または休薬するケースもあることから、新たな免疫抑制剤の開発が望まれてきました。

新しい作用機序の免疫抑制剤である「サーティカン」は、既存の免疫抑制剤であるカルシニューリン阻害剤*と併用することで、拒絶反応を増加させることなく、カルシニューリン阻害剤の投与量を従来よりも減量することができます。その結果、既存薬の副作用を軽減、あるいは回避することができるため、これからの腎移植医療において重要な治療選択肢になるものと期待されています。

「サーティカン」は、世界85カ国以上で承認されており、日本では、2007年1月に「心移植における拒絶反応の抑制」を適応症として承認されています(2011年2月時点)。また、「サーティカン」の成分であるエベロリムスは、抗悪性腫瘍薬として、2010年1月に「アフィニトール®錠」の販売名で、「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」を適応症として国内で承認されています。

*
カルシニューリン阻害剤は、臓器移植後の拒絶反応を抑制するための免疫抑制剤で、リンパ球に特異的・可逆的な免疫抑制作用を示し、主にヘルパーT細胞の活性化を抑え、異常な免疫反応を抑えます。(参考:くすりのしおり/ネオーラル カプセル[移植用])

ノバルティス ファーマ株式会社について

ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2010年の売上高は506億米ドル、研究開発費は91億米ドル(減損・償却費用を除くと81億米ドル)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約121,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。http://www.novartis.co.jp/

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