MR:座右の銘は「我以外皆我師也」。学び続けているから、チャレンジができる。

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オンコロジー事業本部 固形腫瘍領域第2事業部 営業統括部 東京・神奈川BL

法学部 国際関係法学科卒 看護師 2011年入社


希少疾患であるがゆえに、製品や疾患に関する啓発の余地がある

肺がん、消化器がん、皮膚がん領域における希少疾患の薬剤を扱うMRとして、がん専門施設を担当しています。扱う疾患の患者さんは、10万人あたり数人というレベルのものもありますが、製品や疾患に関する啓発の余地はまだまだある分野です。扱っている薬剤を使用するべき的確な患者さん像を医師に提案できる環境にあり、医師を通して個別の患者さんの治療に役立っているという実感があります。製品の知識だけを知っていればよいものではなく、適応となる疾患知識、医療保険制度、院内連携状況などを把握したうえで、医師とコミュニケーションを取るように心がけています。

がん領域の希少疾患の治療は、その分野のエキスパートの医師による啓発活動が重要で、私たちはそのお手伝いをしています。そのためにはエキスパートの医師とコミュニケーションを深める必要があり、国際学会で発表されたデータや治療法等について意見を伺ったり、専門家同士の座談会を企画したりして、信頼関係の構築に努めています。また、命に関わる疾患を扱っているため、標準的な使い方とは異なる方法を選択せざるを得ないこともあり、依頼された文献等の情報を素早く届けることもMRの重要な役割です。世界の多くの国々で使われていて、多彩な情報を蓄積していることが、ノバルティスの強みとなっています。


仮説・検証を繰り返した結果、大きな達成感を味わうことができた

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私は法学部を卒業しましたが、在学中に一時休学して看護師資格を取得しています。両親ともに医療関係の仕事をしていることから、休日にも電話で患者さんや同僚からの問い合わせに対応する姿を見て育ちました。ふつうに大学を卒業するのではなく、両親が関わる医療関係の仕事について、少し知っておきたいという思いが募り、思い切って看護師資格を取得することにしたのです。ただ、就職活動の時は、医療に関係の深い製薬会社のMRを選びました。ドクターと直接会話する機会の多い仕事なので、看護とはまた違った角度から医療に貢献できると考えたのです。ノバルティスは販売実績に対する研究開発費の比率が高く、世界の医療に貢献し続ける可能性が高いと思って志望しました。

これまでの経験の中で印象的だったのは、課題解決のために仮説を立て、その検証を進めていった結果、大きな成果を手にできたことです。担当していた薬剤の一つは、古くからあるものでしたが、ほとんど売上がありませんでした。チーム内では、希少疾患ゆえに患者さんがいないのではないか、という声もありましたが、私はいくつかの可能性を考えて仮説を立て、それを検証するために医師との面会を繰り返しました。その結果、患者さんがいないのではなく、「担当施設内にその疾患のエキスパートとなる医師がいない」ことがわかったのです。そこで、エキスパートとなる医師を育成し、患者さんを集約する仕組みづくりを目標にした活動に切り替えました。この結果、患者さんが集まるようになり、売上は大きく伸びました。これまで治療されなかった患者さんのもとに薬剤が届けられるようになり、MRとして大きな達成感を味わいました。


ジョブアドベンチャー制度を利用して、他部署の仕事を体験

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MRは担当施設での説明会などの際に、液晶プロジェクターで資料を投影しますが、その際に簡単な自己紹介の資料を1枚だけ用意します。私はこの自己紹介で座右の銘である「我以外皆我師也」という言葉を使っています。医師やコメディカルの方々はもちろん、チーム内の先輩、同僚など自分の周囲にいるあらゆる人から学ぶべきことがあるのではないでしょうか。そして、学び続けていると、新たな疑問がわき、それを確かめたくなって、自然にチャレンジしたくなります。そしてチャレンジすることで、それまでの自分には見えなかった景色が見えてくる。これは自分の人生にとって素晴らしいことだと思っています。

仮説・検証の結果、大きな達成感を味わった時のことを紹介しましたが、この時やみくもに行動するのではなく、戦略的に行動することが大切だということを学びました。そこで、今後のキャリア選択の一つとして、組織の戦略を立案する部門にチャレンジしてみたいと思っています。ノバルティス ファーマでは、ジョブアドベンチャーという制度があり、他部署の仕事を体験する機会があります。この制度を利用して、オンコロジーのファイナンス部門と人事部門の仕事を体験しました。所長などMRをマネジメントしていく職を目指すのも一つの道ですが、違う道の選択肢もあるのがノバルティス ファーマのよいところです。グローバルのスタッフを経験して、そこで得たものを持ち帰ってみたいという思いもあります。まだキャリアデザインを決めたわけではありませんが、学び続ける気持ちを大切にしながら、何かしら新しいことにチャレンジしていきたいと考えています。