MR
MR:チーム最年少のリーダーとして、新しい挑戦の日々が始まった。
オンコロジー事業本部 血液腫瘍領域事業部 東日本営業部 埼玉・栃木ブロック
生命科学部 生命機能学科卒 2012年入社
「この薬は患者さんの幸福度を変えた」。医師の一言に感激
入社後、私はプライマリーケア領域のMRとしてスタートし、2016年に社内公募制度を利用して血液腫瘍領域に異動しました。現在は大学病院の分院や基幹病院を中心に、血液内科医を対象に活動しています。最近、とても嬉しい出来事がありました。ご多忙で話しかけても足を止めていただけない医師がいたのですが、粘り強くアプローチした結果、疾患や薬剤についての話し込みができるようになりました。その結果、私が情報提供に力を入れていた薬剤をある患者さんに使っていただいたところ、はっきりとした効果がみられたというのです。「ずっと悩まされていた痛みが取れて楽になったと、患者さんがすごく喜んでいた」と医師から聞き、とても嬉しく思いました。そしてその後、演者をお願いした講演会でその医師は「この薬は患者さんの幸福度を変えた」と発言してくれたのです。とても印象的な一言で感激しました。自分の活動が患者さんの幸せにつながったこの経験は、MR冥利に尽きる経験となりました。
私が心がけているのは、徹底して患者さんの立場に立って考えることです。医師とは基本、患者さんをベースにした話をするようにしており、患者さんのためになると判断した時は積極的に情報を提供するように努めています。逆に、自社製品が適していないと思う患者さんの場合は、他の治療を提案することもあります。MRとして数字の責任を負っていますが、その場で数字を上げることよりも、患者さんのためになるのかならないのかに活動の判断基準を置いています。そういう姿勢が、医師との信頼関係の構築にも役立っていると思っています。
「笑顔・前向き・素直」プラス「感謝」をモットーに活動
私は大学でタンパク質について研究していて、食品会社に就職するつもりだったのですが、大学3年生の時に転機が訪れました。3歳上で姉のように慕っていた従姉妹が、がんで亡くなったのです。離れて暮らしていたこともあり、私は彼女ががんであったことを知らず、突然の別れとなりました。「同世代の女子に、がん患者として会うのが辛い」彼女はこう考えて、病気を隠していたそうです。何もできなかった後悔とともに、がん患者さんに希望を与え、寄り添える仕事がしたいと、その時から強く思うようになりました。MRを志望したのは、製薬会社の中でもいちばん患者さんの治療決定に近いところで仕事ができるからです。ノバルティスは「死と隣り合わせだった病気」を「一生付き合っていく病気」に変えるような革新的な薬を開発する力を持っていて、MRとして自信を持って仕事ができると思い志望しました。
就職する前から私のモットーは、「笑顔・前向き・素直」です。入社後、プライマリーケア領域のMRとして配属された営業所の所長から「感謝」の大切さについて教えられました。医師は患者さんと向き合うことが仕事であり、私たちMRと面会することが仕事ではありません。そんな中で時間を割いて会ってくださる時間はとても貴重なもので、「感謝の気持ちを忘れてはいけない」と所長からアドバイスを受けました。以来、私のモットーは「笑顔・前向き・素直」にもう一つ「感謝」が加わっています。感謝の気持ちを込めて医師との間で信頼関係を構築するように心がけることで、MRとしての基礎が磨かれたと思います。オンコロジー領域は、学術的なアプローチが重視される分野です。プライマリーケア領域でMRとしての基礎力を付けたことは、今の私の大きなアドバンテージになっています。
英語力を磨き、将来のキャリアの選択肢を広げたい
現在、私は同じ製品を扱う4人のチームのリーダーという立場です。それまで自分だけのことを考えていればよかった私にとって、新しい挑戦の日々が始まりました。チーム最年少の私がリーダーを務めるのは、育成も兼ねているようで、メンバーの協力もあり、よいムードで仕事ができています。ノバルティス ファーマでは、年齢や社歴にとらわれない風土が根付いているので、若手に大役を任せることもしばしばあります。リーダーとして心がけているのは、メンバーのモチベーションをいかに高く保つかということ。仕事上の悩みはチームメンバー全員で共有して解決策を話し合っています。また、それぞれ得意分野があるので、その個性を尊重して役割を担ってもらうようにしています。
ノバルティス ファーマのオンコロジー事業本部は、そのトップをはじめとして外国人も多く、多様性を大切にする会社ならではの構成になっています。私が今、グローバルのスタッフと直接会話する場面はありませんが、こうした外国人が上司として身近にいて、会議などでお話する機会もあるので、グローバルな雰囲気は感じています。今後のキャリアの方向性について、まだ具体的には考えていませんが、どんな道に進んだとしても英語力は必要だと思うので、英会話学校に入学し、土日や平日の夜の時間を使ってレッスンに通っています。英語力を磨いておくことで、キャリアの選択肢を広げることができればと思っています。