ノバルティスの第1四半期業績は主要成長製品と新製品の上市が引き続き好調となり、成長への自信を継続。2021年通期業績予想を確認
プレスリリース
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
この資料は、ノバルティス(スイス・バーゼル)が2021年4月27日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳(要約)したもので、参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については、英語が優先されます。英語版は、https://www.novartis.comをご参照ください。
- 2021年第1四半期の売上高は2%減(実質ベース1、米ドルベース 1%増)となり、前年同期のCOVID-19関連の先買いの影響(約4億米ドル)を受ける
- 医薬品事業部の売上高は、エンレスト(実質ベース 34%増)、ゾルゲンスマ(実質ベース 81%増)、コセンティクス(実質ベース 11%増)の力強い伸びが続き、前年同期比横ばい(実質ベース 0%、米ドルベース 4%増)。ケシンプタの売上高は50百万米ドルに到達
- オンコロジー事業部の売上高は、キムリア(実質ベース 55%増)、レボレード(実質ベース 13%増)、Kisqali(実質ベース 19%増)、ジャカビ(実質ベース 8%増)に牽引され、1%増加(実質ベース、米ドルベース 4%増)。Adakveoの売上高は37百万米ドルに到達
- サンドの売上高は、ジェネリック医薬品が18%の減収(実質ベース)、バイオ医薬品が7%の増収(実質ベース)を示し、13%減少(実質ベース、米ドルベース 9%減)
- COVID-19による需要への主なマイナス影響:皮膚科領域、眼科領域、乳がん治療薬、サンドのジェネリック医薬品、感染症治療薬
- 前年同期のCOVID-19関連の先買いの影響を除いたノバルティス推定の業績:第1四半期のノバルティス グループ全体の売上高は1%増(実質ベース、米ドルベース 4%増)、イノベーティブ メディスンの売上高は3%増(実質ベース、米ドルベース 7%増)2
- コア営業利益1は8%減(実質ベース、米ドルベース 5%減)となり、サンドの減収(実質ベース 35%減)が主に影響。前年同期のCOVID-19関連の先買いの影響を除いたノバルティス推定のコア営業利益は1%減(実質ベース、米ドルベース 2%増)となり、そのうちイノベーティブ メディスンのコア営業利益は6%増(実質ベース、米ドルベース 9%増)を示す2
- 営業利益は14%減(実質ベース、米ドルベース 12%減)となり、サンドでの価格低下に伴う粗利益率の減少ならびに生産部門の再編が主に影響
- 純利益は7%減(実質ベース、米ドルベース 5%減)となり、営業利益の減少が主に影響
- フリーキャッシュフロー2は16億米ドルに減少し、BeiGene社からのtislelizumabのライセンス取得に伴う650百万米ドルの前払い金支払いが主に影響
- イノベーションにおける主なマイルストーン:
- エンレストの慢性心不全適応に関する効能拡大(HFpEFを含める)がFDAに承認される
- 177Lu-PSMA-617の第III相VISION試験が、前立腺がん患者に対する2つの主要評価項目をいずれも達成
- Tislelizumabの取得に関するBeiGene社との交渉が合意に至る。第III相臨床試験で食道がんならびに非小細胞肺がんの患者に対する肯定的な結果が得られる
- IptacopanのIgA腎症適応に関する第IIb相臨床試験が主要評価項目を達成し、第III相臨床試験の開始が可能に
- ESG関連の取り組みを引き続き加速:Access to Medicines IndexならびにSustainalyticsで上位のランキングを維持
ノバルティス グループの2021年通期業績予想3を確認 - サンドの売上の減少率は一桁台前半から半ばになる見通しに修正
2021年4月27日、スイス・バーゼル発 ― ノバルティスCEOのヴァス・ナラシンハンは、2021年第1四半期の業績について次のようにコメントしています。
「ノバルティスは、エンレスト、コセンティクス、オンコロジーの成長製品ならびにゾルゲンスマが二桁増収を達成するなど、成長製品および新製品の上市において力強い勢いを継続しました。サンドの第1四半期の業績は厳しい状況でしたが、今後、短期間で安定に向かうと考えています。また、エンレストの慢性心不全に関するすべての効能に対する米国での承認や、前立腺がん患者への放射線リガンド療法に関する肯定的な試験データの入手など、ノバルティスの画期的医薬品の幅広いパイプラインが引き続き前進を示しました。ノバルティスの社会との信頼構築に関する取り組みの前進は、Access to Medicines IndexおよびSustainalyticsでの上位ランキングによって認められました。ノバルティスは、業界をリードするパイプラインの前進ならびに成長の見通しの達成に関して、引き続き自信を持っています」
主要数値2
第1四半期(1~3月)
2021年 第1四半期 百万米ドル |
2020年 第1四半期 百万米ドル |
前年同期比(%) 米ドルベース |
前年同期比(%) 実質ベース |
|
---|---|---|---|---|
売上高 | 12 411 | 12 283 | 1 | -2 |
営業利益 | 2 415 | 2 744 | -12 | -14 |
純利益 | 2 059 | 2 173 | -5 | -7 |
1株当たり 純利益(EPS) |
(米ドル) 0.91 |
(円) 0.96 |
-5 | -6 |
フリーキャッシュ フロー |
1 597 | 2 021 | -21 | |
コアベース | ||||
営業利益 | 3 957 | 4 177 | -5 | -8 |
純利益 | 3 413 | 3 549 | -4 | -6 |
1株当たり 純利益(EPS) |
(米ドル) 1.52 |
(円) 1.56 |
3 | -5 |
- 実質ベースの数値、コアベースの業績ならびにフリーキャッシュフローは、国際会計基準(IFRS)に準拠していません。IFRSに準拠していない数値の説明は、要約版業績報告書(英文オリジナル版)の36ページに記載されています。本リリースに掲載される成長率は、特に記載される場合を除き、すべて前年同期に対するものです。
- 前年同期のCOVID-19関連の先買いの影響を除いた成長率は、IFRSに準拠した数値ではありません。この数値に関する説明は、要約版業績報告書(英文オリジナル版)の44ページに掲載されています。
- 処方のダイナミクスを含めた全世界の医療システムが2021年半ばまでに通常に戻ると引き続き想定していることを含めた、業績予想の前提条件に関するガイダンスの詳細は、7ページ(英文オリジナル版プレスリリース)をご覧下さい。さらに、ノバルティスは、米国においてジレニアおよびサンドスタチンLARのジェネリック医薬品が2021年に上市されないと想定しています。
免責事項
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、現在の予想と異なる場合があることをご了承ください。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照ください。
ノバルティスについて
ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、これからの医薬品と医療の未来を描いています。私たちは、医薬品のグローバルリーディングカンパニーとして、革新的な科学とデジタルテクノロジーを駆使し、医療ニーズの高い領域で変革をもたらす治療法の開発を行っており、新薬開発のために、常に世界トップクラスの研究開発費を投資しています。ノバルティスの製品は、世界中の8億人以上の患者さんに届けられています。また、私たちは、ノバルティスの最新の治療法に多くの人がアクセスできるように革新的な方法を追求しています。約11万人の社員が世界中のノバルティスで働いており、その国籍は140カ国以上におよびます。詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.com
以上