Mar 06, 2020

ノバルティス ファーマ株式会社は、世界緑内障週間(3月8日~14日)に、より多くの方に緑内障という疾患を知っていただくために、日本緑内障学会が展開する「ライトアップ in グリーン運動」に協賛しております。また、紀伊国屋書店を中心とした全国46店舗の書店にて、昨年に続きブックカバー広告による啓発活動を行います。

緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなっていく病気ですが、日本人の緑内障患者の72%は、眼圧の数値が正常範囲内(10~21mmHg)でありながら視神経に負担がかかって視野欠損が生じてしまう「正常眼圧緑内障」であることが明らかになっています2。 病気が進行しても症状に気づかないことがあり、治療が遅れると最悪の場合、失明に至る眼疾患です。日本における中途失明原因の第1位であり3、患者数は400万人、40歳以上の20人に1人の割合で発症していると言われています2

年齢とともにゆっくり進行していく緑内障は、定期的に眼検診を受け、早期発見・早期治療が重要となります。

世界緑内障週間と「ライトアップ in グリーン運動」について

世界緑内障週間とは、世界緑内障連盟(World Glaucoma Association)が展開している緑内障による失明を減らすための国際的な啓発活動です。また、日本緑内障学会が中心となり、国内のランドマークとなる施設をグリーンにライトアップする「ライトアップ in グリーン運動」は、緑内障の啓発活動の一環として、2015年に開始された日本独自の取り組みです。2018年は全国85ヶ所、2019年は144ヶ所が緑色にライトアップされ、年々、この活動は広がっています。ノバルティス ファーマ株式会社もこの活動に賛同し、協賛をしております。


ブックカバー&しおり広告 | 緑内障について


緑内障という疾患を知っていただくためのブックカバー&しおり広告

緑内障の初期症状は、読書の際に気付くことがあります。そうした背景から、紀伊国屋書店を中心とした全国46店舗の書店にて、緑内障の疾患啓発を目的としたブックカバー&しおり広告を配布します。配布は2020年3月8日より行います(配布は在庫が無くなり次第終了します)。

書店名 店舗名
紀伊國屋書店

札幌本店、千歳店、仙台店、さいたま新都心店、浦和パルコ店、川越店、流山おおたかの森店、新宿本店、笹塚店、大手町ビル店、国分寺店、イトーヨーカドー木場店、武蔵小杉店、横浜店、イオンモール座間店、名古屋空港店、プライムツリー赤池店、mozoワンダーシティ店、新潟店、梅田本店、京橋店、天王寺ミオ店、高槻阪急店、堺北花田店、泉北店、神戸阪急店、加古川店、川西店、広島店、ゆめタウン徳島店、福岡本店、久留米店、佐賀店、長崎店、アミュプラザおおいた店、熊本光の森店、熊本はません店、鹿児島店

リブロ

郡山店、リウボウブックセンター店

BOOKSえみたす

アピタ御嵩店、アピタ鈴鹿店、アピタ金沢店、アピタ大和郡山店、アピタ西大和店

大垣書店

フォレオ大津一里山店

配布対象の店舗一覧(PDF 0.1 MB)

前回(2019年)の活動内容はこちら


緑内障について

緑内障とは、主に目の圧力(眼圧)が高くなることによって視神経が傷つき、徐々に視野が狭くなっていく疾患で、日本における中途失明の第1位となっています。

しかしながら、これまでに行われた調査では、約8割がその事実を知らないことが明らかとなりました1。また、緑内障と診断され、治療を受けている患者さんの半数が定期健康診断によって緑内障診断を受けており1、定期的な眼科検診が緑内障の早期発見・早期治療に重要な役割を果たしていることがうかがえます。

緑内障は、早期に発見して適切な治療を継続的に行えば、進行を遅らせることができます。ノバルティス ファーマは、緑内障治療における薬剤の提供だけでなく、より多くの方々に緑内障を正しく理解していただけるよう、世界緑内障週間でのキャンペーン協賛などを通じて緑内障に関する情報提供に取り組んでおります。

日本の緑内障

推計緑内障患者数は400万人2
緑内障が失明原因の第1位3
40歳以上の20人に1人、
70歳以上の10人に1人が緑内障
2
緑内障患者の9割は未発見・未治療2
72.4%が正常眼圧緑内障2
(眼圧が高くないにも関わらず進行していく緑内障)

厚生労働省 2017年度研究報告書より作図

緑内障は視野が狭くなるペースがとてもゆっくりであるため、初期の段階では、病気に気がつく人はほとんどいません。 両目はお互いの視力を補い合う性質があるため、かなり病気が進行しているのに症状に気が付かないことも多く、知らないうちに視野が欠け日常生活に支障をきたします。治療を受けている人がわずか1割程度で、残り9割の人は緑内障が未発見のまま放置されているのが現状なのです。

40歳を過ぎたら一年に一度は眼科を受診しましょう

緑内障は、予防することができない、また放置すると進行していく病気です。一度失われてしまった視野は、残念ながら元に戻りません。 しかし早期に発見すれば、治療によって進行を遅らせることができます。昔のように、緑内障は必ず失明するという考えは古くなっています。

出典:

  1. 日本アルコン株式会社「緑内障に関する調査」2015年
  2. 日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査(通称:多治見スタディ)
  3. 厚生労働省2017年度研究報告書