ノバルティス、慢性特発性血小板減少性紫斑病の患者さんを支援する2つのデジタルプラットフォームを活用したサービスを開始 ~患者さんの体調の自己管理と医師とのコミュニケーションをサポート~ [1]
プレスリリース
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:レオ・リー、以下「ノバルティス ファーマ」)は、慢性特発性血小板減少性紫斑病(以下、ITP)と診断されている患者さんとご家族向けに、メディカルノート社と協働したWebサイトでの「ITPお悩みチャットボット」サービス、および、Welby社と協働し、同社開発のプラットフォームを活用した「WelbyマイカルテONC」サービスを開始しました。この2つの新サービスで患者さんの毎日の体調の自己管理と、医師との良好なコミュニケーションの促進をサポートします。
ITPお悩みチャットボット |
WelbyマイカルテONC |
ITPは、血液中の血小板の数が10万/μL(マイクロリットル)以下に減少する病気で、難治性疾患の一つです。日本での患者さんは約2万人であり、毎年新たに3,000人の方がITPと診断されています¹。
ITP患者さんの中には血球・症状が落ち着き、頻繁に通院する必要がなくなる方もいます。このような患者さんは、通院の負担は減少する一方、医師とのコミュニケーションの機会も減少するため、日常生活の中で疑問や不安が解消できない事が課題となります。特に新型コロナウィルスの影響下では、日々の小さな体調の変化をご自身で見逃さないように管理していただく事が、症状を安定させるためにこれまで以上に重要となっています。
このような患者さんの悩みに応えるために開発した「ITPお悩みチャットボット」では、これまでは通院時にしかできなかった様々な質問を医師に聞くことが可能になります。
患者さんは、ご自身のご都合に合わせたタイミングで、質問や不安に対して医師監修済の回答を得ることができ、精神的な負担の軽減や、気軽なサービスの活用で主体的に治療に向かう効果が期待されます。
また、Welby社のPHR(Personal Health Record)プラットフォーム「WelbyマイカルテONC」を利用したスマートフォンアプリの新サービスにおいては、患者さんは日々の生活の中でだるさや内出血、頭痛など気になる症状をアプリに入力することができ、通院時、医師はアプリ内の記録を元に、日々のデータと症状の関係性などを把握しやすくなります。
今後2つのサービスについて、利用者の声を集めながらサポートツールとしての意義の検証を行い、利便性の向上に向けて改善を図る予定です。
ノバルティスは、革新的な医薬品の提供を通じて治療を変革するだけでなく、患者さんやそのご家族、医療従事者など、病気と闘う人々がより充実した毎日を過ごせるよう、様々な取り組みを今後も積極的に行ってまいります。
慢性特発性血小板減少性紫斑病とは(ITP)
ITPは、はっきりとした原因がわからず、血液中の血小板の数が10万/μL(マイクロリットル)以下に減少する病気で、難治性疾患の一つです。ITPの患者さんでは血小板の破壊が進み、さらに血小板の産生量も少なくなっています。
私たちのからだには、外から入る異物から自己を守るという機能(免疫)が働いていますが、何らかの原因でこの免疫の働きに異常が生じると、免疫細胞が正常な組織まで「異物」とみなして攻撃するようになります。
ITPの患者さんでは、この免疫細胞が血小板を攻撃して壊すだけではなく、血小板をつくるトロンボポエチンという物質が不足し、血小板の産生量が低下していることがわかっています。
血小板には出血を止める働きがあります。このため血小板が減ると出血しやすくなります。皮膚の下で小さな血管が破れて起こる紫斑(しはん=あざのこと)や赤いそばかすのような点状出血のほか、鼻血、月経過多などがみられることもあります。特に血小板数が極めて少ない場合には重篤な出血( 脳内出血、消化管出血など)につながる可能性があり、注意が必要です。また、出血に対する不安から日常生活が制限されることがあります。
ITPに関する情報は、ノバルティスのITP-info突発性血小板減少性紫斑病一般向け情報サイトにも詳しくありますのでご確認ください。
https://www.itp-info.jp/ [2]
ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品のグローバルリーディングカンパニー、ノバルティスの日本法人です。ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、これからの医薬品と医療の未来を描いています。ノバルティスは世界で約11万人の社員を擁しており、8億人以上の患者さんに製品が届けられています。ノバルティスに関する詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.co.jp [3]
株式会社メディカルノートについて
ITを活用することで、医療をより身近なものとし、誰もが最適な医療を選択できる社会の実現を目指す企業。医療情報メディア「Medical Note」やオンライン医療相談サービス「Medical Note医療相談」などを提供する。
サービスURL:https://medicalnote.jp/ [4]
株式会社Welbyについて
PHR(Personal Health Record)サービスを提供し、治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用を行っている。提供するPHRサービスの一つ「Welbyマイカルテ」は、糖尿病、高血圧などの生活習慣病患者さんを対象に、血糖値や血圧などの自己管理を支援するスマートフォン向けアプリとして開発。今回はそれをITP患者さん向けに改良。
https://welby.jp/ [5]
新サービスへのアクセスについて
「ITPお悩みチャットボット」
https://medicalnote.jp/features/chatbot/itp/?pr_n [6]
「マイカルテONC」
- PCからのご利用
https://oncology.welby.jp/ [7] - スマートフォンからのご利用
https://mykarte-onc.onelink.me/9nJ6/9791053c [8]
※ご利用のスマホ端末のOSに応じて、iOS, Androidそれぞれのストアに飛びます。
以上
参考文献
- 難病情報センター 突発性血小板減少性紫斑病(指定難病63)
https://www.nanbyou.or.jp/entry/157 [9]