生きたものの使命を感じている
佐藤さんのもともとの職業は、助産師だ。療養支援室を担当する前は、血液内科や緩和ケアのチームで働いていて、そのもっと前には、助産師として命が生まれる現場に立ち会っていた。
助産師になりたいと思ったのは、看護学校の実習で、「『おぎゃぁ』と生まれてくる元気な声に、生命の誕生という神聖な瞬間に、感動したから」。
東日本大震災という大変な出来事を経た今、命の大切さ、重さを改めて感じている。
「看護師は命と向き合っていく仕事。生きたものの使命というと大げさかもしれませんが、どう生きていくのか、亡くなった方に恥じないよう、残された私たちは一所懸命、生きていかなければならないのかなと思っています」
(2011年12月)